2009年03月20日

『天国からの電話』



不思議な偶然が引き起こす話を、一つ御紹介致します。




アメリカで農業を営むデイブ・ハンソン氏は、ある日愛する妻と一人息子スティーブを自動車事故で亡くしてしまった。

しかし、彼は学生アルバイトを雇い、忙しい農事に追われて、なんとか悲しみを忘れようと頑張っていた。

彼が雇ったアルバイトのアンディーとメアリーが結婚する事になり、ハンソン氏は、祝福パーティーを開く事にした。

パーティー当日、アンディーとメアリーはハンソン家に向け車を飛ばしていた。ところが、もう数キロで到着の山道で、ハンドルを切り損ねて車が反転してしまった。

事故から1時間程してアンディーが意識を取り戻す。しかし、足を車に挟まれ、動けない。メアリーは、意識不明のままである。事故現場は、車が通らない場所、絶体絶命である。

さて、その頃、ハンソン家では既に多くの友人が集まり準備が進められていた。やがて、主役の2人が来ない事を心配し始めた。

ちょうどその時、突然パーティー会場が真っ暗になった。どうやらハンソン家の電気ブレーカーが落ちたようだ。

友人がブレーカーのスイッチを入れ直した。すると同時に、急に家の電話が鳴った。皆は、アンディーとメアリーだと思い、直ぐ受話器を取った。

しかし、電話の主は可愛いい男の子の声だった。

「パパ、ぼくスティーブ。見つけたよ。グレースリーブの北の山道に居たよ」・・・なんとその声の主は、亡くなった一人息子スティーブだった。

そんな事も知らず、電話を受けた友人は、さっそくその場所をハンソン氏に伝えて、直ぐに数人が現場に駆け付けた。

「おい、ここに居たぞ!2人共大丈夫か、助けに来たぞ」こうして2人は、事故で倒れて危機一髪の所を、幸運にも友人達に発見され助け出された。もう少し救出が遅ければ、メアリーのほうは意識不明で命が危なかった。本当に運が良かった。

友人達は、ハンソン家に戻って、誰がこの事態を知って教えてくれたのか、友人達に聞いてみた。「スティーブ君のお陰さ。彼がその場所を教えてくれたんだよ」受話器を取った友人が応えた。ハンソン氏は、驚いた。

「スティーブから!?そんな筈は無い。息子は、2ヶ月前に死んでいるのですよ!」それを聞いて友人達が驚いた。

なんと不思議な出来事だろうか。まさか、亡くなったスティーブが、2人の危険を知って、わざわざ天国から電話をして来たのだろうか。しかし、電話の内容は、見事に事故現場を示していた。これは奇跡だった。

その後、その不思議な電話の正体がわかった。その電話は、留守電だった。3ヶ月前に、飼い犬を捜しに出かけたスティーブが、犬を見つけた時にかけて来た電話の録音だった。そのテープが残っており、ちょうど電気ブレーカーを直した時に、偶然にも再生された事が、わかったのだ。

これで電話の謎は解けた。しかし、なぜこうもタイミングよく停電になったのか、又ちょうどブレーカーを上げた途端に流れた録音テープからの内容が、なぜここ迄見事に事故現場を伝えていたのか!

なんとも不思議な偶然の一致だが、この事件以来、ハンソン氏は自分の子供が天国から自分達の事を見守っていてくれると、確信したそうだ。





※奇跡は起こるんですね!可能性を信じて精進しましょう。
  


Posted by makishing at 06:28Comments(6)