2009年04月04日
逆風下の健闘企業【ニトリ】
頑張っている企業【ニトリ】を紹介致します。
2009年2月通期に、22期連続の経営最高益を達成しました。
消費不振の中でも客が増えています。一見すると、円高だけを追い風にした値下げが好調の源泉に見えますが、値下げしても利益を出し続ける収益構造に強みがあるようです。
似鳥昭雄社長は、米住宅事情を観て、急速円高局面が必ず来ると、判断しました。
先ず着手したのが、商品の絞りこみ。それまでのアイテムの2割を削減し、売れ筋に集約しました。そして、在庫状況を改善させました。
売り場効率も上げました。従業員一人当たりの売り場面積を3坪近く拡大させました。社員教育に力を入れて、より少ない人数で売り場を切り盛り出来るようにしました。
生産移管も行いました。高単価商品を人件費が安い、ベトナム・インドネシア等海外の自社工場に移しました。
低価格で不良比率も1%未満の品質も、家具販売業界での‘独り勝ち’の構図を生んでいます。大塚家具は去年12月期で赤字、イケヤも収益が伸び悩んでいます。
ただ、海外販売の出遅れが懸念材料です。ファーストリテイリング(ユニクロ)が中国、エービーシーマートが韓国で収益を伸ばしている中、海外販売での成功が今後の鍵となるとの事です。
※独自路線で、消費不振の逆風を追い風に変えてきたニトリ。今後の活躍から目が離せないような気がします。我々も、大いに学びましょう。
Posted by makishing at
06:08
│Comments(6)