2009年05月08日

値下げを敢行し感動を与える会社



少し前に「トップが語るカイシャ魂」より、1社紹介致しました。今日は、もう1社の紹介です。




【劇団四季】と言う会社は、現在浅利慶太代表です。四季の公演演目は、『キャッツ』『ライオンキング』から『トロイ戦争は起こらないだろう』等のストレートプレイまで、年間3000公演を数えます。



日本では難しいと言われたロングラン公演を初めて1983年の『キャッツ』で実現しました。教育・情報・経済力が全国に行き届く日本で、全国津々浦々まで並行して公演を展開しています。


お客様は、作品に込められた感動をご覧になります。大切なのは台本、そこに書かれた台詞(セリフ)を正確に伝える為、俳優基礎訓練が必要で、2006年には、新稽古場を増築し、個人レッスンを積む研究室などの環境を整えました。


2008年から子供達に演劇の感動を届ける『こころの劇場』をスタートし『美しい日本語の話し方教室』と言ったCSR(企業の社会貢献)活動も展開しています。


昨年、若いお客様に配慮し、チケット料金の値下げを発表しました。S席を1万円以下にしたいという10年来の思いが叶ったそうです。S席の販売比率が上がり、ファミリー席の券売が好調になるという効果が出ました。


利益だけが経営でなく、劇団とは、社会的な組織である事が一番大切で、社会奉仕に投資をしていく事こそ、四季の未来のあるべき姿だと、締め括っておられました。




※どこを向いて仕事をするのか、何の為、そして誰の為の仕事なのかが、目先の事でなく、先のビジョンを見据えている、そんな組織ですね。
  


Posted by makishing at 06:40Comments(6)