2009年05月29日

景気先行指数6ヶ月ぶり改善!



本日は、5月中旬に出た新聞より、表題について、一部要約して載せさせて頂きます。




内閣府が5月12日発表した3月の景気動向指数によると、数ヶ月先の景気動向を示す先行指数が76.6と、前月比で2.1ポイント上昇した。先行指数の改善は6ヶ月ぶりで、内閣府は「下げ止まりの兆しが見られる」と分析した。在庫調整の進展で生産に底打ち感が出ており、中小企業の業況感や消費者心理にも持ち直しの兆しが見られる。ただ、国内外の需要は低調で、雇用も悪化が続いており、本格回復への道のりはなお遠い。





景気動向指数は生産や販売などの指標を加工して算出する。数値の変化で景気の「向き」、水準で「勢い」をみる事が出来る。


経済産業省がまとめた3月の鉱工業生産指数が6ヶ月ぶりにプラスに転じており、一致指数の低下幅の縮小に繋がった。ただ、基調判断は10ヶ月連続で悪化。


10指標のうち、在庫や出荷関連など7指標が前月から改善。昨年秋からの急激な減産で製造業の在庫調整が進み、底入れの兆しが出てきた。


これは、消費者心理悪化にも歯止めがかかりつつある。「消費者態度指数(暮らし向きや収入見通しを示す)」は、3ヶ月連続改善。中小企業の売上見通しも減少すると回答した企業の割合が減少。


もっとも本格回復に向けた足取りは、おぼつかない。新規求人数は3ヶ月連続で前月を下回った。雇用調整は、正社員までに広がっており、完全失業率は、4.8%と、0.4ポイント悪化。個人消費が一段と冷え込む恐れがある。


回復のカギを握る外需も持ち直しの動きは鈍い。中国向け電子部品など一部業種で出荷が増えているが、米国は消費・投資が上向かず、自動車など世界的需要は縮んだままだ。


主要国は財政出動などの需要刺激策を打ち出しているが、新型インフルエンザ懸念もあり、景気底ばいリスクは、拭えない。





※“下げ止まり兆し”は嬉しいですが、私達一人一人が、しっかり足元を確かめ、進んでいきましょう。
  


Posted by makishing at 06:23Comments(4)