2009年08月18日

典型的な間違い日本語【1】



今日は『間違えると恥ずかしい日本語500』(著者:日本語倶楽部、企画・編集:夢の設計社)と言う本からです。


☆:×熱にうなされる→○熱にうかされる

「うかされる」は「浮かされる」。高熱で体がふわふわしているような感じである。熱を出してウンウンいっている時、つい「熱にうなされる」と言ってしまいがちだが、「うなされる」と言うのは、恐ろしい夢を見たりして、苦しげな声をあげる事。うなされる原因は熱ではなく、悪夢だから、「熱にうなされる」はおかしい。


☆:×上や下への大騒ぎ→○上を下への大騒ぎ

「上を下への大騒ぎ」は、上にあるべきものが下に、下になくてはならないものが上になるほどごったがえし、混乱、混雑しているさまを表す例え。間違ってはいるものの、「上や下へ」というのも、上へ行ったり下へ行ったりしている、あわてふためく雰囲気が出ているため、うっかり使ってしまうのだろう。


☆:そうは問屋が許さない→そうは問屋が卸さない

「物事はそう簡単に思いどおりになるものではない」という意味で、「そうは問屋が許さない」という人がいる。しかし、それをいうなら「そうは問屋が卸さない」だ。問屋の仕事は商品を小売店に「卸す」こと。小売店としては、どんなに立派な店をつくっても問屋から商品を卸してもらわなければ、仕事にならない。そんなところから生まれた慣用句である。


☆:×出る釘は打たれる→○出る杭は打たれる

でしゃばったり、やたら目立つ人は周りから叩かれることが多い。「出る杭は打たれる」とはそんな意味の慣用句だが、これを「出る釘」という人がいる。「杭」と「釘」。どちらも「く」で始まり、「打たれる」ものだから、こんな勘違いが生まれたのだろうが、慣用句を勝手に変えてはいけません。


☆:×青田刈り→○青田買い

新入社員を採用しようとしている企業が、優秀な人材を確保しようと、就職協定の前に学生に内定を出すことを「青田刈り」とよくいう。しかし、本来は「青田買い」が正しい。「青田買い」とは、田んぼが青田の段階、つまり稲が実る前に、あらかじめ収穫量を見積もって買い入れること。転じて、先のような意味になったが、青田の段階で「刈って」しまっては、稲が実らない?




※今日は、新しい本からです。「熱にうなされる」「青田刈り」は、間違って使っていた事、確かにあります。でもこれは、ほんの‘常識以前レベル’と、本には書いてあります〜。
  


Posted by makishing at 01:41Comments(6)