2009年09月08日

“マニュアル超え”どう取るか?



あるメールマガジンからです。東京ディズニーランドの『‘お子様ランチ’の話』が素晴らしかったので、御紹介致します。




東京ディズニーランドのレストラン『イーストサイド・カフェ』での出来事です。


そこに若い夫婦がやって来ました。対応したのは、アルバイトの男性キャストでした。キャストは2人席を用意し注文をとりました。


「お子様ランチを2つ下さい」キャストは困惑しました。何故なら、マニュアルでは8歳以下の子供にしかお子様ランチを出してはならない事になっていたからです。


「お客様、誠に申し訳ございませんが、お子様ランチは8歳以下のお子様までと決まっておりますので、ご注文は頂けないのですが・・・」と丁寧に断わりました。すると、その夫婦はとても悲しそうな顔をしたので、キャストは事情を聞いてみました。


「実は・・」と奥さんの方が話し始めました。「今日は、亡くなった私の娘の誕生日なんです。私の体が弱かったせいで、娘は最初の誕生日を迎える事も出来ませんでした。子供がおなかの中にいる時に主人と『3人でこのレストランでお子様ランチを食べようね』と言っていたのですが、それも果たせませんでした。子供を亡くしてから、暫くは何もする気力もなく、最近やっと落ち着いて、亡き娘にディズニーランドを見せて3人で食事をしようと思ったものですから・・・」


キャストは話を聞き終えた後、「かしこまりました」と答えました。そして、その夫婦を2人掛けのテーブルから、4人掛けの広いテーブルに案内しました。


さらに、「お子様はこちらに」と、夫婦の間に子供用のイスを用意しました。やがてそのテーブルには、お子様ランチが3つ運ばれてきました。


キャストは笑顔でこう言いました。「どうぞ、ご家族で、ごゆっくりお過ごし下さい」


後日、この夫婦から感謝状が届きました。それにはこう書かれていました。


「お子様ランチを食べながら、涙が止まりませんでした。まるで娘が生きているように、家族の団らんを味わいました。こんな体験をさせて頂くとは、夢にも思っていませんでした。もう、涙を拭いて、生きていきます。また来年も再来年も、娘を連れてディズニーランドに行きます。そしてきっと、この子の妹か弟かを連れて行きます。」




何度読んでも、涙が出そうな話です。しかしながら、このアルバイトのキャストは、明らかにマニュアル違反です。しかも、上司には相談せず、自分の独断で判断し、マニュアルを破りました。



もし、あなたがこのキャストと同じ立場なら、同じような判断が出来たでしょうか?また、あなたが上司なら、このアルバイトにどのような対応をしますか?
  


Posted by makishing at 04:10Comments(8)