2010年05月06日

人を喜ばせる〔その4〕




今日は、ある本からの抜粋(要約)です。



☆すぐに「後始末」をする人とは?



私が指導者となっている勉強会がある。教室スタイルに配置してあるテーブルや椅子は、幹事役の人が早めに来て会議室スタイルにしておくことになっている。


会が終わると、元の教室スタイルに戻しておかなくてはならない。また、会の途中の中休みにはお茶とお菓子が出るので、湯飲みや茶碗や多少のゴミの回収もしなくてはならない。これらの片付けは幹事役の人が率先してするのだが、最初のうち、その手助けをしようとする人たちは決まっていた。


ある時から、私もテーブルや椅子の移動を手伝い始めた。すると、ほとんど全員が協力して後始末の作業をするようになった。しかし、尻の重い人も何人かいる。骨惜しみをする人は、それが癖になっているのだ。


後始末は自分でするというのが原則だ。それが習い性になっている人は、見ていても気持ちが良い。自然に身体が動いている感じである。


レストランやホテルの会場は、従業員が片付けてくれる。下手に手伝うと手順を狂わせてしまうので、任せておいたほうがよい。しかし、そうでない時は、各自がちょっと身体を動かす事で作業がはかどる。


しかし、これが常に出来るかどうかは、それを義務であると考えるかどうかとか、その意欲があるかどうかとは、あまり関係がない。習慣の問題なのである。


家庭で食事をした時に、皿を流し台の所に持っていくなど、ちょっとした手伝いをしているかどうかが、外に行った時にも現れてくる。それは男性であれ女性であれ、夫であろうと子供であろうと、「しつけ」の出来ている人にとっては、自然な行動様式になっているのだ。


自分の後始末は出来る所まで自分でする人には、愛すべき機敏さと、すがすがしさがある。こういう人は、一緒に行動していて、全く抵抗を感じない。






※私も、複数の勉強会・交流会の世話役をしています。前もっての準備や、終わってからの後始末を手伝って頂ける方は、決まっています。気配り・心配り、出来る方は、素敵ですね。
  


Posted by makishing at 06:35Comments(5)