2010年06月10日

本の世界も『少品種大量生産から多品種少量生産』の時代!



今年の5月26日から3日間、インテックス大阪にて《中小企業総合展》が行われました。


私が、よく知っているブースの隣に、自費出版を促進されている会社で、静岡県浜松市の株式会社ITSCという会社のブースがありました。


その会社の書籍の巻末に『静岡学術出版の刊行にあたって』という文章が載っていて、(代表者、井上春樹さん)とても素晴らしかったので、それを掲載させて頂きます(一部要約と削除)。





日本人にとって平安時代の昔から21世紀の現在に至るまで、本は「宝物」でした。「宝物」であるが故に、どこにでもいる人が著者であるのは、好ましいことではありませんでした。


以来1000年以上、日本では「本」が「本」でありさえすれば価値を生じてきたと言えます。それは、大衆にとって乗用車が高級品であった時代、それがどんな構造をしていようが、性能がどうだろうが、少なくとも前に進むものならありがたく購入させてもらうという事に似ています。


しかし、西暦2000年前後で、IT、とりわけインターネットの爆発的な普及によって読者が没個性の時代は終焉にむかいはじめました。「チャット」に始まり「ブログ」「SNS」など、「普通の人」が世界に対して情報を発信する事が極めて容易になった事は否定しようがありません。


では、インターネットが本の完璧な代役になりうるのでしょうか?それは無理です。これまでの本の世界は、ちょっとだけ有名ですが才能の有無に寄らない作家や有名人が独占していた閉鎖的な世界だったと言えます。それは産業分野における太古の「少品種大量生産」に似ているのかもしれません。


しかし、21世紀の今日、それはナンセンス。誰でも、簡単に正式出版ができる世界。それが「自由の社会」。つまり「多品種少量生産」を本の世界で実現する事に他なりません。




※本との関わり方が、今後、より一層変わっていきます。チャット・SNS・ブログ・ホームページ・メルマガ・ミクシィ・ツィッターなど、“普通の人”が自己表現出来るフィールドが、あちこちにあります。逆な形で本を利用(例えば、ツィッターの内容を、少量だけ本にしてみる)すれば、多品種少量生産の波に乗っかる事が出来ると思います。それは《誰もがブレイクするチャンスがある事》を意味しています。
  


Posted by makishing at 02:27Comments(2)