2010年11月19日

農業発展と国の在り方




今日は、11月13日の読売新聞の意見広告より《本当に守るべきものを、失いかけていませんか》です。



《本当に守るべきものを、失いかけていませんか》



食料不足や栄養失調で苦しむ人々は、地球上で9億人。
世界に暮らす人々も増え、食料や水、農地の奪い合いが起きています。
その問題を解決するために、新たな食と農のルール作りが求められています。
ただし、それは人々の暮らしや文化、食事情を踏まえた上で行われるべきもの。

農業は、新鮮で安全な農作物を育てる以外にもたくさんの大切な役割を担っています。
美しい景観を保つ。土地の様々な生き物と共生する。
洪水や土砂崩れなどの自然災害を防ぐ。伝統的文化を継承する。
そして日本で育まれ、長い間愛されてきた日本の食は、
農家の方々の手により、私たちの命とともにこの国の誇りも守ってきました。

しかし、現在、その農業と国のあり方が問われています。
米国や豪州など世界最大の農産物輸出国を含む国々との安全な貿易自由化交渉、
環太平洋連携協定(TPP)への参加を日本は検討しています。

国土条件、農業生産規模の違う日本がこの交渉を締結すれば、
農業の担う役割が失われ、広範な人々の生活が危機に瀕します。

誰もが生活の豊かさを望んでいますが、
目先の経済の合理性ばかりに目を奪われていると、
日本独自の食や文化、故郷の美しい景観、そして日本人の誇りまで失いかねません。

だから今。これからも日本人が日本人らしく生きていくために。
持続可能な農業発展とこの国のあり方について、今一度考えてみてください。





※確かに、ここ数年で見直されてきた‘農業’ですね。しかし、農業=穀物育成と捉え、食にのみ繋がると思いがちですね。

もっと柔軟な考えを持って、多面的に考え行動する事を、勉強しました。
  


Posted by makishing at 06:11Comments(2)