2012年12月10日

五木寛之氏『選ぶ力』より


今日は、たまたま新聞広告で載っていた書籍『選ぶ力』(五木寛之著:文春新書840円)より、宣伝の為の文章が素晴らしかったので、紹介致します。




「人生とは選択の連続である」


すべての人が迷っている未曾有の時代
あなたは自分の道をどう探すのか?




◎『生きる』とは

自主的に「選ぶ」ことができなくなったとき、私たちはすでに生きる意味を失う。
「生きる」とは、「選ぶ」ことである。



◎『人生』とは

日常的な選択より、もっと重大な選択が私たちの前に待ち構えている。
それは自分の人生を左右するような決定的な選択である。
その状況に直面したとき、人はだれでも息をのんで立ちすくむ。



◎『努力』とは

努力してもむくわれない場合も多い。
努力を続けようと決意して、どうしても続かない事もある。
現実とはそのように矛盾にみちたものなのだ。



◎『宗教』とは

宗教は何のためにあるのか。それは苦しむ人間をすくうためにある。
しかし人間ははたしてすくいきれるのか。
それはできないことだ。人間の苦悩には限りがない。



◎『孤独』とは

万人にとっての共通の決定的な明日とはなにか。
それは死以外にありえない。こうして、死を考えざるをえない存在として、私たちは今に生きているのだ。





※選択することを、ここまで表現する形としてあるのは、珍しいと思いました。

それぞれの言葉についての説明が、これだけ裏表なく飾らない内容は、他に類を見ないように思います。
  


Posted by makishing at 05:42Comments(6)