2014年07月30日

ニッチ戦略について


今日は、日本フルハップの冊子『まいんど7月号』より《ニッチ戦略》を、まとめた形で紹介致します。





○中小企業にとってのビジネスチャンス


「ニッチ」とは「すき間」のことです。すき間を狙う戦略です。一般企業が注目しないような特殊で小規模な市場に対して、経営資源を集中的に投下し、優位な市場的地位を確保しようとする戦略です。

それは中小企業に有効とされていて、強力な企業の参入がなければ、高いシェアを確保できる可能性が広がります。市場での独占的地位が構築できれば、比較的安定的に高収益を享受できます。

課題は、すき間であった市場が大きく成長すれば、企業の成長の夢は広がりますが、反面ライバルの参入を促し、競争激化になります。市場の成長がなければ、企業はすぐ成長の限界に直面します。

これはニッチのジレンマといえます。





○グローバル展開で限界突破へ


先頃、経済産業省が「グローバルニッチトップ企業100選」を公表しました。選ばれた企業は、ほとんどが中小企業です。成功ポイントや注意点を取り上げます。



?専門性をより高める

成功企業の多くが強い技術・研究・開発思考を持っています。専門分野での高度化がキーポイントです。


?無理な注文から新規開発へ

簡単には対応できないニーズ、いわば「無理な注文」をきっかけにニッチ市場向けの製品・サービスの開発に成功するケースが少なくありません。「無理な注文」は新しいニーズを発見するための貴重な情報源と認識しておくことが大切です。


?外部との連携

研究・開発にあたっては、大学等の研究機関や他社など外部との連携で成功するケースも多いようです。


?優位な市場ポジションを確固たるものにする努力

企業によってさまざまな取り組みがあり、例えば知的財産権の保全・管理を徹底したり、常に製品・サービスの高度化を進め、参入障壁を強固にしていく企業もあります。



こうした点に留意し、中小企業であっても勝てるフィールドに限定して戦うニッチ戦略がうまく機能すれば、高収益の優良企業になるチャンスがあるのです。





※この【ニッチ戦略】で、元気が出た方も、多いと思います。

全ての会社に、チャンスがあると思います。

まず“どこに眼をつけるか”だと思います。
  


Posted by makishing at 06:51Comments(0)