2014年08月04日

NISA(少額投資非課税制度)の利用状況


今日は、いつも楽しく拝読している、税理士さんからのメルマガより、お送り致します。





【NISA(少額投資非課税制度)の利用状況】



今回は、「NISA(少額投資非課税制度)の利用状況」について書きます。
NISAは年100万円までの投資を上限に、上場株や投資信託などから得られる売却益や配当金が5年間課税されない制度です。
例えば、100万円で買った株が1億円で売れたような場合でも税金はかかりません。

平成26年6月の金融庁調査によると、個人投資家がNISAを通じて株式や投資信託を購入した金額は3月末時点で1兆34億4,608万円。総口座数は650万3,951口座。
日本証券業協会はこれを追い風ととらえ2月13日を語呂合わせで「ニイサ(NISA)の日」として一層の普及活動に力を入れているようです。

調査ではNISAの利用状況も明らかにされています。口座開設した投資家を世代別にみると、退職世代にあたる60歳代以上が全体の59.8%で、50歳代は16.6%、40歳代は12.7%、30歳代は7.7%、20歳代は3.2%と、年齢が若くなるにつれてNISA利用者は少なくなっています。
性別では男性が58%、女性は42%。通常の株式や投信では、女性投資家の割合は20〜30%と言われており、非課税という制度をきっかけに、女性がNISA利用に前向きになっていることがわかります。

NISA口座新設者のうち投資未経験者の割合は11%であり投資の意識が高まっているのは間違いありませんが、その反面取引実績のあるNISA口座の比率は約23%とまだまだ低調です。

最後に留意点ですが、NISA口座で保有する株式等で損失が出た場合、その他の口座で保有する株式等との損益通算はできません。また、損失の繰越控除も認められていません。
NISAが一時のブームとならないためにも、今後さらなる税制優遇等を推し進める必要があると思います。





※“NISA”という言葉は、銀行や証券会社などの金融関係の組織から、今年はじめから聞こえてきていました。

私は詳しく知る機会がありませんでしたので、勉強になりました。
  


Posted by makishing at 07:35Comments(0)