2014年10月06日

あのチーズタルト『PABLO』の経営者とは?


今日は、公益財団法人の大阪市都市型産業振興センター(大阪産業創造館)のフリーペーパー『ビープラッツプレス』の162号から【日本発、世界を驚かすスイーツを】を要約して紹介致します。





株式会社ドロキア・オラシイタ
代表取締役 嵜本将光氏



チーズタルト専門店「PABLO」が現在の嵜本氏のビジネスの主戦場だが、戦いの舞台はこの10年でめまぐるしく変わってきた。高校卒業後、父が営む什器リサイクル業の会社に就職。顧客の盛衰を目の当たりにできたことが経営の格好の学びになった。電化製品や家具が値崩れを起こし、在庫が経営を圧迫し始めたと見るや「小さくて利益率の高い商品を扱えばいい」と高級ブランド品に特化したブランドリサイクルショップの展開を決断。2004年に次弟、末弟と3人で会社を設立した。

順調に店舗を増やす中で、ケーキやコーヒーが出せるカフェ付きの買い取りサロンの出店を考えた。カフェだけでは収益性が低いことを知ると、お取り寄せブームを味方につけテイクアウトできるスイーツの商品展開を視野に2008年洋菓子店「パティスリーブラザーズ」を立ち上げる。

商品開発でコンセプトに掲げた「おどろ菓子」は、今までにない、ユニークな商品を次々に発表。しかし、需要に生産が追いつかず、外注に頼り利益率が落ちた。そこで、商品種類を絞り、在庫を抱えない戦略、すなわち「専門店化」へと方針転換に踏み切ったことで2011年に出店したのが「PABLO」だ。

通常30分以上かかる焼き時間を10分に短縮。「スイーツビジネスの素人だからこそ柔軟な発想ができること。それがうちの強み」と嵜本氏。洋菓子業界では今までにないエンターテイメント性を持った店舗づくりも注目を集める要因だ。

外国人客が増えている勢いを駆って年内出店が決定しているフィリピン、韓国をはじめとする海外展開をスタートし、日本発のスイーツとして世界を驚かす。





※ここ数年で彗星の如く現れた感のある洋菓子と、思っていたら、このような経緯で名前が出てきた『PABLO』でした。

柔軟な発想と行動力の合わせ技が、こうした大ヒットを創出したのですね。
  


Posted by makishing at 06:51Comments(0)