2018年06月30日

ニッチとされながらもヒットした商品


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【ニッチとされながらもヒットした商品】を紹介致します。





【ニッチとされながらもヒットした商品】



オフィスワークでは、今やなくてはならないパソコン。


ノートパソコンを持ち歩くビジネスパーソンもたくさんいます。


「事務用品メーカーの王様になりたい」と考えて社名が決められた会社があります。


その会社名は、「キングジム」。
テプラを生み出したメーカーとして有名な企業です。


皆さまは、ポメラというキングジムの商品をご存知でしょうか?


上記のように、パソコンを使うのが当たり前になった世の中で徹底的に機能を絞り込んだパソコンのような機器です。


キングジムの立石幸士氏は、パソコンに不満を持っていました。


「パソコンは、持ち歩くと意外に重いし、バッテリーの残量が気になる」


立石氏は、社内の打ち合わせでは、B5版のノートパソコンを持ち歩きました。


電池切れ対策として電源アダプターも携行するため、かさばるだけでなく、さらに重くなることに不満がありました。


「そもそも議事録などを取るのに、パソコンのような機能は必要なのだろうか」


と考えて、メモ機能に特化したデジタルメモとしてポメラを開発し、2008年11月に発売を開始しました。


ポメラは、折り畳み式のキーボードとモノクロ液晶で構成され、軽量化と低消費電力にこだわっています。


文庫本サイズで、重量は370g、単四電池2本で20時間駆動します。


パソコンと異なり、2秒で起動する、というのも特徴の1つです。


一方で、ネット検索やメールなどの機能はなく、テキストを打つだけのテキスト入力機能に特化しました。


ニッチな分野だと予測していましたが、持ち運びやすさが反響を呼んで、最初の一年間で掲げた三万台の販売計画も簡単にクリアすることが出来ました。


その後、スマートフォンが普及しましたが、ポメラの人気は衰えません。
スマートフォンでは、長文の日本語を入力するのに適していないからです。


機能を大胆に削減するのは勇気がいることだと思いますが、キングジムが事務用品メーカーだからこそ成せた技かもしれませんね。





※昨夜も電車内で、大きなキャリーバックにウエストポーチもしている、出張中っぽいビジネスマンが、けっこう重めの、シルバーのノートパソコンを取り出し、カチャカチャしていました。

あれだけでも、荷物になるなーと思った時に、この文章と出逢いました。

あるモノを削って商品化するのは、ある意味、断捨離的な形が存在する現代だからこそ、良かったのかもしれないですね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
  


Posted by makishing at 10:09Comments(2)