2018年12月09日

ご存知ですか?こんなこと!『御茶壺道中』


今日は、昨日嫁さんと行ってきた、京都宇治の〔宇治茶巡りガイドツアー〕で頂いた栞の中から【ご存知ですか?こんなこと!『御茶壺道中』】を紹介致します。





御茶壺道中は、慶長18(1613)年に「徳川実記」で初めて記されていますが、御茶壺道中が制度化されたのは三代将軍家光のころからといわれています。

寛永10(1633)年には「彩茶使」の記述が確立しました。幕府の権威ある公的な年中行事として御三家よりも優先されました。

粗略に扱えない御茶壺様というわけで「茶壺に追われてトッピンシャン」とわらべ歌に歌われていますが、宇治の茶師たちは江戸まで随行していないので、将軍家の意向を背にした「彩茶使」によるものだと思います。





※『ずいずい
ずっころばし
ごまみそ
ずい

茶壺におわれて
トッピンシャン

ぬけたーら
どんどこしょ』



こんな唄い出しで始まるわらべ歌を、知っている方も少なくないと思います。

上記の文章の「幕府の権威ある公的な年中行事として御三家よりも優先されました」というのは“採れたてのお茶っ葉が入った茶壺が道中を通る時は、町中の老若男女は勿論、武士・将軍に至っても、茶壺が通り過ぎる迄は、頭を垂れてひれ伏し、その収穫に感謝する”という慣わしがあったと言うことでした。

ずっころばし=随行で、茶壺に追われてトッピンシャン=『茶壺が通り過ぎるからお辞儀をしなさい』、ぬけたーら、どんどこしょ=『通り過ぎたら、普通に遊んでいいよ』という事と、ガイドさんから説明を聴きました。

昔の歴史上の慣習って、勉強になります。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
  


Posted by makishing at 08:32Comments(2)