2020年04月19日

インターフェロンの説明


今日は、インターネットで調べて見つけた、医療法人仁聖会、宜保内科消化器・肝臓内科クリニックのホームページの中の【インターフェロンの説明】を紹介致します。





〔インターフェロンとはどんな薬か〕


■抗ウィルス作用をもつ

私たちがウィルスに感染すると、そのウィルスに対抗できるように物質が体内で作り出されます。そのような物質の一つがインターフェロンです。
インターフェロンは、体の細胞にくっつき、これに信号を送ります。すると、ウィルスの遺伝子を切断する物質や、ウィルスのたんぱく質が作られるのを妨げる物質が作り出され、ウィルスは増えることができなくなってしまいます。



■C型肝炎の治療で使われるのはα型とβ型

インターフェロンの抗ウィルス作用はたいへん強いのですが、HCVのように感染が持続しやすいウィルスに対しては、体内で作られるインターフェロンでは、とうてい追いつきません。ですから、ウィルスを排除するためには、その不足分を補うべく外から大量のインターフェロンを追加しなければなりません。これがインターフェロン療法です。
インターフェロンはα、β、γの3種類が発見されており、このうち、αとβがC型慢性肝炎の治療に用いられます。



〔よく効く人とあまり効かない人がいる〕


■C型慢性肝炎が治る人は40~70%

インターフェロン療法を受ければ、すべての人が治るというわけではありません。その効果は、体内にあるHCV量やHCVのタイプと体内の遺伝子によって20%か80%かが推定されます。
インターフェロン療法の治療効果は、治療中にGPT(ALT)が下がる、HCV量が減少するなど、約70%の人に病状の改善が認められ、最終的にはHCVの排除に成功する人(C型慢性肝炎が治る人)は40~70%と評価されています。なお、最近ではインターフェロン療法でC型慢性肝炎を完全に治すことができなかった場合でも、GPTが下がるなどの効果があれば、肝硬変への進展を抑止したり、将来、肝癌が発生する確率が低くなることが明らかになってきました。



〔インターフェロンの副作用〕


■初期には発熱などの症状が現れる

インターフェロンはもともと体内で作られる物質ですが、治療は大量に使われるので、副作用も強く出ます。
インターフェロンの副作用は、初期(治療開始~2週)、中期(2週~3か月)、後期(3か月以降)で現れてくる症状が異なります。
初期には、インターフェロンの急激な増加に体が対応できず、さまざまな症状が出てきます。なかでも、発熱と全身倦怠感はほぼ100%の人に発症し、頭痛、筋肉痛、食欲不振なども効率に現れます。ただし、これらの症状は投与を続けるうちに徐々に軽快します。また、発熱や頭痛は解熱鎮痛剤の坐薬や内服薬を使うことにより、かなり抑えることができます。いずれにせよ、早めのチェック、主治医への相談が大切です。





※最近、コロナウィルス問題で、ちょいちょい聞く言葉だった、インターフェロンです。

ちゃんとした意味が解らなかったので、調べてみましたが、いくつもある文章の中で、上記ホームページが、一番解りやすかったです。

本来、自然に体内で作り出されるインターフェロンが、理想的なインターフェロンとの付き合い方ですね。  


Posted by makishing at 08:41Comments(0)