2021年01月29日

進化し続けるロングセラー商品 


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【進化し続けるロングセラー商品】を紹介致します。

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【進化し続けるロングセラー商品】


グリコのお菓子と言えば、色々な商品がありますが、ロングセラーの中にビスコがあります。

ビスコは、昭和8年に発売され、87周年を迎えた商品です。

発売開始から87年を経過した商品ですが、ここ数年、さらに売り上げが伸びています。

ビスコは栄養が少なかった時代に子供の栄養補給を目的のため、酵母入り菓子として母子向けのブランドとして誕生しました。

その後、大箱やミニパックなど、形態を変えて発売されることにより、ターゲットに広がりが出てきました。

そんな中、2008年3月に大人の女性向けの商品として、「おいしさ」と「栄養」を強化した商品作りが始まりました。

この商品は、社内では「おねえさんビスコ」と呼ばれ、ビスケット部分をクラッカーにし、クリームとの相性を考慮した味を追求し、あっさりとしたおいしさを実現しました。

また、クラッカーに小麦胚芽を入れることで、大人の女性のための「体にやさしい健康感」を押し出すようにしました。

社内で「おねえさんビスコ」と呼ばれて開発された商品は、2014年に80周年を迎えた際に、「スペシャルビスコ」として発酵バターを使用した商品で発売しました。

この時は数量限定の発売だったこともあり、再販売を求める多くの声が同社に集まりました。

そこで、2015年3月にターゲットを大人の女性に絞ったビスコ<発酵バター仕立て>を発売しました。

このように発売されたビスコは朝に売れることが多く、また近年の健康関連食品の市場が大きくなっていることを鑑み、同社は乳酸菌と、乳酸菌をサポートする食物繊維を一緒に摂るビスコを新たに開発して発売しました。

大人の女性をターゲットにした新しいビスコは、次々に発売され、狙い通り、30代以上の女性から人気を博しました。

上記のように、ビスコは「おいしさと健康」を体現するお菓子として時代のニーズに合わせて進化してきました。

ビスコは、フレーバーごとに最適なクリーム量や最適なビスケットの厚みを変えるなど細かい工夫もしています。

また、大人の女性向けとは異なりますが、同社は、阪神大震災に遭った開発メンバーを中心に「防災用に長期保存できるもの」を企画し、ビスコの保存缶を作りました。

この商品が2010年国際宇宙ステーションで宇宙飛行士の野口聡一さんが好きな食品としてビスコの保存缶が紹介されたことから保存缶の認知度が一気に高まりました。

そして、2011年の東日本大震災をきっかけに我々日本人の防災意識が高まり、非常食としてビスコの保存缶が注目を集めました。

健康志向をベースに大人の女性向けの商品を開発したり、手軽にエネルギーを摂取できる「おいしい非常食」としてのビスコの保存缶を開発するなど、ビスコは、常に進化し続けています。

ロングセラー商品だからといって保守的にならず、時代のニーズに合わせて品質改善を続けているからこそ、80年を超えても売上高を伸ばし続ける商品ではないかと思います。


<ビスコの商品サイト>
https://www.glico.com/jp/product/snack_biscuit_cookie/bisco/





※小さな子どもから大人まで、老若男女に親しまれてきたビスコは、時代と環境の変化に合わせて、商品自体が進化してきたのですね。

ロングセラー商品の手本ですね。本日も、ありがとうございました。  


Posted by makishing at 08:30Comments(0)