2021年03月02日

お金ってなあに?


今日は、冊子〔倫風4月号〕(一般社団法人実践倫理宏正会 発行)より【お金ってなあに?】の一部分を紹介致します。

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~ 現場から生まれたお金と、権威者がつくったお金 ~


そもそもお金はどのようにして生まれ、使われ始めたのでしょうか。お金の起源は「物々交換」だったと思っている人が多いのですが、それは違います。物々交換よりも前に「記帳」がありました。

ミクロネシアのヤップ島という小さな島にあるフェイという大きな石がお金の起源と言われています。この石に、例えば「ナマコ3匹」「ヤシの実1個」などと、あげたもの、もらったものを刻んでいきました。やがてその数字が積み上がると、その記録を刻んだ石をたくさん持っている人や家を信用するようになります。

また、物の流通の現場からの必要によって生まれたお金の一種が金(きん)です。金は大きな石と違って持ち運びが可能です。かつては鉱物としての金に価値がありましたが、機能的にはもっとよい紙幣や電子マネーなどが出てきたので、今では金はお金にはなり得なくなりました。

もう一つ、王様などの権威者がつくったお金があります。権威者に権力があれば、人はそれを信用して流通させるのでお金として機能します。国家が経営する中央銀行がお金を発行する現在の貨幣制度も、権力や権威と結び付いているから機能しているわけです。

国家に信用がなければその国が発行する貨幣は機能しません。つまり、お金の本質は「譲渡(渡すこと)が可能な信用」ということができます。「信用」とは何かというと、ひと言で言えば「(物品と交替できる理由を)問い詰められないこと」。言い換えれば「価値があることの理由を説明せずに済むもの」です。それを効率的に流通できるようにと考え出されたのが貨幣、そして紙幣なのです。





※お金の起源を「物々交換」と頑なに信じていた、今まででした。

“譲渡が可能な信用”が、お金の本質なのですね。とても深いです。

本日も、勉強になりました。  


Posted by makishing at 05:59Comments(0)