2021年04月30日

典型的な日本語【16】


今日は、『間違えると恥ずかしい日本語500』からです。

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☆:×足元をすくう→○足をすくう

「足をすくう」は、相手のすきをついて、卑劣なやり方で失敗させるという意味である。「足元」は立っている足のあたりのこと。すくうのは、足そのものであって、足元ではない。「足元」を用いる慣用句には、相手の弱みにつけこむ「足元をみる」、弱みをつかんでそれを利用する「足元につけこむ」などがある。



☆:×後へも先へも引かぬ→○後へも先へも行かぬ

動きがとれない、どうすることもできない、にっちもさっちもいかない・・・といったときの正しい慣用句は「後へも先へも行かぬ」である。「行かぬ」を「引かぬ」と言い間違える原因は、「後へ引けない」という言い方が、日常的に否定のかたちで使われているからだろうか。しかし、「後へは引ける」けれども「先へ引く」ことはできない。



☆:×懸念が強くなる→○懸念が生じる

「懸念」につづける場合は「懸念が生じる」が一般的。予想していたことがより一層現実化しそうなとき、「懸念が強くなる」といいがちだが、間違い。強弱で表現できるのは、あるものに対して力がかかっているときである。「懸念」というのは、なにかを思う「感情」ではなく、思っている「状態」だから、強弱で表すことができないのだ。



☆:×有頂点→○有頂天

仏教で三界の最上位にある、無色界の最上天である非想非非想天のことを「有頂天」といい、修行をきわめた人しか昇ることができないとされている。そこにたどりつけたなら、そんな幸せなことはないということで、「有頂天」は、大得意になり、夢中になっているさまを意味するようになった。



☆:×従わさせる→○従わせる

使役の意を表す助動詞には「せる」と「させる」があって使い方を間違えやすく、「従わさせる」といってしまう人がいるが、「従わ(ない)/従お(う)、従い(ます)/従っ(た)、従う、従う(とき)、従え(ば)、従え」という具合に五段活用する動詞は、「従わせる」「書かせる」「行かせる」などとするのが正解。





※約一年ぶりのシリーズです。

これを投稿するにあたり、いつも思うのが『日本語って難しい』ということ。

自分の気持ちを正しく伝えるのには、正しい日本語を使うことだと、痛感します。

明日から休みに入る方々もいらっしゃると思います。

朗らかな休日に、なりますように。






  


Posted by makishing at 08:36Comments(0)