2021年08月28日

商社からメーカーへと変わったヒット商品


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【商社からメーカーへと変わったヒット商品】を紹介致します。

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【商社からメーカーへと変わったヒット商品】


事業の中には、 自社で作った商品を販売する形もあれば、商品を仕入れて販売する商社のような事業形態もあります。


商社の事業をされている企業の中には、メーカーとして活動したいと考えている会社も数多く存在します。


当事務所にも、商社のような事業形態の企業から自社製品を作るための特許や商標の相談を受けることがあります。


今日は、メーカーとしての事業活動を希望されている中小の商社企業様にとって参考になりそうな事例を紹介させて頂きます。


みなさまは、MONCAFE(モンカフェ)という商品をご存知でしょうか。


レギュラーコーヒーをティーバックの手軽さでというコンセプトで発売された商品です。


1984年の発売開始以来、30年以上経過した今でもヒットを続けている商品です。


このモンカフェは、片岡物産株式会社の商品です。


片岡物産は社名からも分かるように元々商社でした。


従来、英国トワイニング社の総代理店として活動し、紅茶などに高いシェアを持つ輸入商社でした。


長年、輸入商社として事業を営んでいましたが年間を通して安定して売れるオリジナル商品が欲しいと考え、自社商品の開発に取り組みました。


そこで、考えたのが、同社の第2の柱であるインスタントコーヒーの販売量の増加です。


インスタントコーヒーは手軽ですが、一方でレギュラーコーヒーに比べると風味や香りの点で劣るという課題があります。


そこで、インスタントコーヒーの手軽さを残しつつ、レギュラーコーヒーを楽しむ商品の開発に取り組みました。


商品開発にあたり、ポイントになったのは、同社の主力商品である「紅茶のティーバッグ」です。


一杯分のコーヒーの粉末を詰めてお湯を濾過することで風味や香りが良くなるのでは、と考えたのです。


ただ、これだけでは本格的な味は出せないということで、お湯を上から注ぐドリップ方式を採用しました。


<モンカフェの商品サイト>
https://www.moncafe-hikitate.com/


コーヒーカップ上でドリップ方式を実現するために、フィルターやホルダーの構造を数多く考えました。


数多く考案した構造により、ドリッパーを開けた時に粉が飛び散らず、カップにはめた時にグラグラせずにお湯を注げることができるようになりました。

また、ドリッパーのフィルター部分がコーヒー液面に浸らないようにすることで、雑味のない上質な味わいが楽しめるようになりました。


モンカフェが生まれたのは、片岡物産が商社として紅茶やコーヒーを取り扱って、地道な研究活動を継続していったからだと思います。


この片岡物産の事例は、商社からメーカーへと変化した成功事例の1つではないかと思います。





※『モンカフェ』は、有名ですよね。

コーヒーのメーカーさんだと、昔から思っていました。

本日も、ありがとうございました。  


Posted by makishing at 09:37Comments(0)