2022年01月18日

1970年代の商品がアフリカで注目されている? 


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【1970年代の商品がアフリカで注目されている?】を紹介致します。





【1970年代の商品がアフリカで注目されている?】


日本では、1930年(昭和5年)に第1号の冷蔵庫が販売されました。

その後、冷蔵庫が各家庭に一台の時代を迎えたのは、約40年後の1970年代です。

1970年代、各メーカーは他社製品との差別化をするため、様々な冷蔵庫が考案されていました。

そのような中、1972年(昭和47年)、東芝から日本で初めての「ワンタッチ冷水器付き冷蔵庫」が発売されました。

※どのような冷蔵庫であるか写真があった方が分かりやすいかと思い、非公式のサイトですが、紹介されているものがありました。
よろしければ、ご参照ください。


<70年代研究会>
http://www.ne.jp/asahi/exciting/page/exp119.html


「ワンタッチ冷水器付き冷蔵庫」は、2ドアの冷蔵室のドアの所に、給水口が付いていて、そこにコップを押し当てると、冷水が出て来るという優れものです。

事前に給水タンクに水を入れてセットしておきますが、コップを押し当てるだけで冷水が出て来るのは当時としてはとても画期的でした。

この冷蔵庫は、扉を空けることなく、冷たい水が飲めますので、冷蔵庫内部の冷気が逃げません。

エアコンがまだ普及していない当時では有難い機能だったようですが、エアコンの普及に伴い、冷水機付き冷蔵庫は無くなっていきました。

ところが、ここ数年、冷水機付き冷蔵庫がアフリカで、よく売れています。

アフリカは、暑さの厳しい地域が多く、「一刻も早く冷たい水が飲みたい!」というニーズがありました。

今までにも、水道管と接続された冷水機付き冷蔵庫は、ありました。

しかしながら、アフリカは、水道の水質が良い地域ばかりではありません。

飲料水のボトルを買ってきて家で飲む人も多いそうです。

そこで、日立アプライアンスでは水道管との接続が不要のタンク式の冷水機付き冷蔵庫を作って、アフリカで発売しました。

衛生的な水を手軽の飲めることが評判となり、従来品よりも2~3割高いにもかかわらず、日立の冷蔵庫はヒット商品となりました。

家電の消費市場も拡大中のアフリカでは、冷蔵庫だけでなく、従来の日本製品で考えられた他のアイデアも注目される可能性があるのではないかと思います。





※ある国のある人にとって不必要なモノが、別の国のある人にとって、とても必要で、多少値が張っても買うという、注目すべき事例ですね。

日常から『どこの誰に何が必要か』を、しっかり考えて、行動したいと思います。

本日も、ありがとうございました。  


Posted by makishing at 08:10Comments(0)