2022年03月02日

五輪で使われた赤い絨毯 

今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【五輪で使われた赤い絨毯】を紹介致します。

〔★緊急!コロナウィルス対策、業績向上支援無料個別相談、実施中(詳しくは、2/4/28のブログにてご確認ください)★〕





【五輪で使われた赤い絨毯】


北京の冬季五輪が終わったところですが、日本では、2030年に冬季五輪を再び!と招致活動に頑張っているとのことです。

これが実現するのかは分かりませんが、1972年に日本で初めて冬季五輪が開催されました。

開催場所は、上記招致活動をしている札幌です。

私が生まれる少し前なので、リアルタイムでは見たことがないのですが、聖火台へと続く赤い絨毯の映像が有名です。

画像があった方がわかりやすいかと思い、ネットで検索すると、このような動画がアップされていました。
※音が流れますので、注意ください。

https://www.youtube.com/watch?v=ciD16UQlQog

聖火台へと続く階段に敷かれた赤い絨毯には雪が積もっておらず、赤地の中央の白線がくっきりと浮かんでいます。

当時のIOC会長は、「私が出席した冬季五輪の中で最も快適なロイヤルボックスだ」と絶賛されたそうです。

雪が降る冬の札幌でなぜ雪が積もらなかったのでしょうか。

その要因は、埼玉県のミサト株式会社が開発したプラスチック製帯状ヒーター(プラヒート)にあります。

同社の創業者の清川氏は、とてもお酒が好きな方でした。

清川氏が学生時代の仲間と会話している中、「いつも一定の温度で熱燗が飲める装置はないものか」という、つぶやきからヒントを得て、プラヒートを開発しました。

化学系出身で金属の扱いが不得手だった清川氏はプラスチックに着目し、これにカーボン粉末を加えて導電性にできないかなどを試みました。

10年間の試行錯誤の結果、通電すると均一に温度が上昇する導電性プラスチックの帯状発熱体の「プラヒート」が完成しました。

そのプラヒートが札幌五輪で雪が積もらない絨毯を実現したのです。

その後、プラヒートは床暖房装置など色々な装置に応用される基礎技術になりました。

<プラヒートシステム>
https://www.misato-plaheat.co.jp/product/praheat.html

一定の温度の熱燗をいつでも飲めるようにしたいという学生時代の仲間とのつぶやきがこんな便利な商品に繋がったのだと思うと面白いですね。





※日本初の冬季五輪は、こうした工夫が施されていたのですね。

それが、学生時代の、ちょっとした願望がきっかけだったのは、全く知りませんでした。

ビジネスのアイデアやヒントは、そこらじゅうに転がっているのかも、しれないです。  


Posted by makishing at 06:11Comments(0)