2022年11月04日

焼肉×カセットコンロを最適化させた商品 


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【焼肉×カセットコンロを最適化させた商品】を紹介致します。

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【焼肉×カセットコンロを最適化させた商品】


コロナ禍になって、当事務所に相談が増えた技術分野がいくつかあります。

コロナの対策商品やキャンプの関連商品です。

コロナの対策商品は落ち着いてきたように思いますが、キャンプ関連商品は、今もたくさんご相談を頂いてます。

今日は、キャンプなどにも使えるカセットコンロのヒット商品についてお伝えしたいと思います。

カセットコンロと言えば、冬場のお鍋に使うと答える人も少なくないと思います。

お鍋のイメージが強いカセットコンロですが、2011年の東北大震災の際に役に立ち、あらためて評価されました。

このことを受けて、カセットコンロの用途拡大に取り組んでいる企業があります。

その企業とは、カセットコンロで有名な岩谷産業です。

キャンプなどの屋外では電気が使えません。そして、キャンプブームという追い風を受けて、キャンプ用のカセットコンロがよく売れています。

これに対し、屋内では電気が使えるため、電気式ホットプレートなどに対して優位性を出す必要があります。

そこで、夏場の住宅内で鍋物以外にも使える商品はないかと模索し、同社は焼き肉プレートとカセットコンロを組み合わた商品を開発することにしました。

焼肉店で焼いた焼肉は美味しいので、家庭でも再現したい人が多いことが事前調査で分かりました。

ただ、昨今の住宅は気密性が高く、肉を焼いて煙が出るとカーテンなどにニオイが染みついてしまう、という課題があります。

肉を焼いて、肉の脂の温度が250℃を超えると煙が発生します。

煙を発生させないためには、プレートの温度を210~250℃の間に抑える必要があります。

電気ホットプレートであれば、サーモスタットを使うと温度調整を簡単に行うことが出来ますが、火を使うカセットコンロはそうはいきません。

そこで、バーナーの火力を通常の1/3に落とし、火力の低さをバーナーとプレートの間の空間の広さを調節することで、熱を溜まりやすい状態にしました。

これにより、常にプレート温度を210~250℃に保つことに成功し、煙の出ない焼肉専用グリルが完成しました。

岩谷産業は、焼肉プレート付きのカセットコンロを「やきまる」と名付けて2016年8月に発売を開始しました。


<やきまる 商品サイト>
https://www.iwatani.co.jp/jpn/consumer/products/yakimaru-sp/index.html


電気ホットプレートとは異なり、直火で早く焼き目をつけて肉汁を閉じ込めることができるため、肉を美味しく焼いて食べることができるメリットがあります。

外食だけでなく、家でも美味しい焼肉を食べたいというユーザーが多く、やきまるは発売から1年で16万台売れるヒット商品となりました。

カセットコンロ単体であれば、改良の余地が少なくなりつつあるかも知れません。

しかし、組み合わせる商品(プレート)によっては、やきまるのように改良の余地や市場開拓のチャンスがあるのではないかと思います。





※ありそうでない、商品でした。

ホットプレートでは味わえない、焼き肉の醍醐味を味わえる『やきまる』は、不可能を可能にした、画期的ヒット商品ですね。

本日も、ありがとうございました。  


Posted by makishing at 12:42Comments(0)