2022年12月23日

ほんまもんの靴下 


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【ほんまもんの靴下】を紹介致します。

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【ほんまもんの靴下】


ムレやニオイが気になる商品の1つに靴下があります。

近年、通勤時であってもカジュアルなスタイルが取り入れられつつありますが、やはり靴下をはき、「革靴」を履くというスタイルが多いと思います。

蒸れずに臭わない靴下として、1000万足以上売れているヒット商品があります。

その商品は、大阪市の靴下メーカー岡本株式会社の「SUPER SOX」という商品です。

SUPER SOXの開発が始まったのは、1998年ですが発売開始は2004年です。

6年の歳月をかけて作り上げましたが、開発のきっかけは同社社長の「ほんまもんの靴下をつくれ」という一言でした。

同社では靴下メーカーの社会貢献は機能面で優れ、かつ、快適に思えるような商品を提供することと考えています。

価格競争の激しい靴下業界において単に価格だけで勝負するのではなく、「ほんまもんの靴下」を追及して世の中に社会貢献しようとする開発が始まりました。

靴を長時間履いて気になることを市場調査したところ、ムレとニオイが課題であることが分かりました。

この課題を解決する商品こそ、ほんまもんの靴下であると考えましたが、そのためにはクリアしなければならない壁がありました。

それは、臭わないという壁です。

同社は、過去に消臭機能を謳った靴下を販売していましたが、これらは薬剤を定着させたもので、使い続けているうちに効果が落ちるという課題がありました。

そこで、薬剤に頼らずに、素材そのものを見直すという決断をしました。

靴を長時間履いて足が臭うのは、高温多湿の密閉状態にある靴の中で細菌が皮脂や汗を栄養素として多く繁殖するからです。

そのため、吸湿性、放湿性に優れた素材であることが必要です。

開発当初は、綿を使って開発しましたが、綿は吸湿性は確認できたものの、放湿性が確認できないという研究結果が出ました。

そこで、綿以外の素材を探したところ、素材候補として挙げられたのがウールでした。

ウールは、放湿性、吸湿性に優れ、かつ、抗菌機能や消臭機能を持つ高機能な天然素材です。

しかしながら、ウールは「毛玉が出来る」「チクチクする」といった課題があります。

毛玉が出来たり、チクチクするのはウールの表面に「スケール」と呼ばれる鱗状の組織があることが原因です。

同社では、繊維同士を結合する架橋結合という技術を開発し、このスケールを取り除くことに成功しました。

毛玉が出来ず、チクチクしないウールをベースにした「SUPER SOX」は発売後累計1000万足を超えるヒット商品となりました。


<SUPER SOX>
https://shop.okamotogroup.com/ic/supersox


価格競争に勝つことだけにとらわらず、本物の靴下を追及したからこそ、生み出された成功事例ではないかと思います。





※如何でしたか!

毛玉が出ず、チクチクしないウールを創り上げた、開発者の方々の勝利です。

諦めなければ、いけるんだという、お手本ですね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。  


Posted by makishing at 16:21Comments(0)