2023年02月06日

10秒ごとに時を告げる時報サービス


今日は、読売新聞1月29日(日)一面の〔編集手帳〕より【10秒ごとに時を告げる時報サービス】を紹介致します。

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スマートフォンや電波時計が登場する前、電話を手に117番をダイヤルし、腕時計の針を正して学校や試験に向かったものだった。「午前6時30分20秒をお知らせします。ピッピッピッ、ボーン」

10秒ごとに時を告げる時報サービスは、1991年から同じ音源を使い続けている。声の主である中村啓子さんに取材させていただいた。

録音の際に心がけたのは、「丁寧にはっきりと」。とりわけ意識したのは、利用者に目の不自由な人が多かったことだという。「暗闇で一人受話器を持ってたたずんでいる方に話しかける気持ちでした」

ときに時報の声であることを知る人に温かい言葉をもらってきた。ある年配の女性には「夫を亡くした寂しさから、夜中に117番をかけていた」と感謝を告げられた。人づてだが、「不登校だった中学生の女の子が時報の声で苦しみをまぎらわせた」と聞いたこともある。

杉山平一の詩を思い出す。〈夕闇は次々色を消してゆく/樹のみどり/ポストの赤/夕闇はけれども声を消すことはできない〉(「声」)。コンピューターが合成する声には、まねのできない声だろう。





※昔からある『10秒ごとに時を告げる時報サービス』ですが、このような形で役に立っていたとは、全く知りませんでした。

人と関わる事を困難にしていたり、人肌恋しい状況の方に、最高のツールになっているのは、今後、似たような事で悩んでいる人に、伝えてみようと思います。

心温まる話に、感謝します。  


Posted by makishing at 06:01Comments(0)