2011年09月12日

“魚(うお)”に関する諺




今日は、『ことわざハンドブック』より、魚に関する諺です。




【魚心あれば水心】

意味:出典は関取千両幟。相手が好意的であれば、こちらもそれなりに応ずる。相手の出方次第ということ。〈水魚の交わり〉も同じ。



【魚の木に登るが如し】

意味:不可能なこと。勝手が違ってどうにもならないとの意。魚が木に登れるはずはないからである。〈魚の陸に上がれるが如し〉〈魚の水を離れたるがごとし〉〈木から落ちた猿〉も同意。出典は平家物語。



【魚の目に水見えず、人の目に空見えず】

意味:水の中の魚が水を意識しないように、人間も空気の貴重なことを知らない。つまり、身近にありすぎるので、かえって有難味を忘れること。



【魚を得てウエを忘る】

意味:目的を達すれば、その因となった道具、手段、また人の協力などは忘れがちになってしまうものだということ。〈雨晴れて笠を忘れる〉〈病いえて医者忘る〉〈のど元すぐれば熱さを忘る〉も同じ。『ウエ』は竹製の漁具。出典は荘子から。





※“水の中をスイスイ泳ぐ魚の姿”を、あらゆる角度から比喩していますね。

魚ひとつで、これほどの様々な表情を観ることが出来るのも、この辞典が五十音順に諺を並べていて、比較が可能だからですね。



Posted by makishing at 01:04│Comments(2)
この記事へのコメント
「魚」・・・魚もこれだけの表情を持っているのですね
すばらしいことで、これはビジネスマンも参考にする必要があります。

「魚心あれば水心」
相手との関係、相手の出方、相手の表情で関係も変化します
参考になりました。ありがとうございます。
Posted by 進藤幸男 at 2011年09月12日 07:35
進藤幸男様

訪問、ありがとうございます。

一つの物や物事を、いろいろな角度から多面的に観ることは、非常に大切なことだと、痛感しました。

「魚心あれば水心」の諺の意味も、しっかり腹に堕としてまいります。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞一 at 2011年09月12日 10:13
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