2013年01月29日

「本物には、気づかないもの」



今日は、ある方のフェイスブックの中からの投稿を紹介致します。





ある寒い1月の朝、一人の男がワシントンDCの駅で座りながらバイオリンを引き始めました。彼はバッハの曲を1時間程演奏しました。その時間帯は通勤ラッシュだった為、約1100人がその男の前を通りました。

3分後、ある中年の男はバイオリンを弾いている人がいると気づき、足を止めました。しかし、結局止まったのはほんの僅かな時間で、数秒後にはその場を離れました。

1分後、バイオリニストはやっとお金を稼ぐことができました。ある女性がケースに1ドル札を投げ入れましたが、彼女は止まることなく歩き続けました。

少しした後、壁に寄りかかって彼の音楽を聴く者が現れましたが、腕時計を見るとすぐに歩き始めました。会社に遅刻しそうだったのです。

一番彼の音楽が気になったのは、3歳の男の子でした。彼のお母さんは急いでいて、男の子の腕を強く引っ張りました。それでも男の子はバイオリニストを聞こうと足を止めます。お母さんは男の子の背中を強く押し、無理やり歩かせました。それでも男の子はずっと後ろのバイオリニストを見ながら去って行きました。他の子供も同様でしたが、親は全員例外なく止まることなくその場を去りました。

彼が演奏した一時間内で、足を止めて彼のバイオリンを聞いたのはたった6人でした。お金を入れてくれたのは20人程でしたが、止まった人は誰もいませんでした。稼いだお金はたったの32ドル。彼が演奏をやめ、駅が沈黙に包まれた時、気付いた人は誰一人いません。拍手はなく、このバイオリニストを認める人はいなかったのです。

バイオリニストの名前はジョシュア・ベル。彼は世界で最も才能のあるミュージシャンの一人です。彼はたった今、歴史に残る傑作を演奏したのです。それも3億円のバイオリンを使って。

彼の駅での演奏の二日前、彼のボストンでのコンサートチケットは、一枚一万円するものの全て売り切れました。

これは実際にあった話です。ジョシュア・ベルが素性を明かさず行ったこの演奏は、人々の視覚・嗜好・優先順位を研究するための実験としてワシントン・ポスト紙によって行われました。私たちは本当に「美しさ」を理解しているのだろうか?それをちゃんと足を止めて味わっているのだろうか?予想していない状況でも、才能を感じ取ることはできるのだろうか?

一つ結論として言えるのは、

もし、私達は世界で最も才能のあるミュージシャンが、歴史上一番の傑作を演奏してさえ気付かないのであれば、私達は他にもきっと多くの「美しいもの」を見過ごしているのではないか?





※この後「あなたも足を止めてこの記事を読んでいただけたのなら、是非シェアしてください」と、なっていました。

確かに私たちは、見過ごしたり、見逃したりしていること、少なくないと思います。

この実話を読ませて頂いて、本物を観る眼や美しいと判別出来る眼を養う必要性を感じました。



Posted by makishing at 07:00│Comments(4)
この記事へのコメント
見過ごしていること・・・
見逃したりしていること・・・いつも後から気づいています。

もう少し、その都度に気付けないものかと後悔しています。
でも、そこから気づくことで次へつなげることになりますから・・・
Posted by 進藤幸男 at 2013年01月29日 10:15
本物を見抜く目を養う人は少ないです。売れるには実力以上の要因がありますね。マスコミ情報を鵜呑みにしないことです。
Posted by 原誠 at 2013年01月29日 17:48
進藤幸男様

訪問、ありがとうございます。

確かに、いつも後から気づいて、後悔します。

気づくことで、次へつながるよう、精進してまいります。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞一 at 2013年01月30日 08:39
原誠様

訪問、ありがとうございます。

本物を見抜く目を、養っていきたいです。

マスコミからの情報を、どのような目で観るか・・・考えていきたいと思います。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞一 at 2013年01月30日 08:45
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