2014年01月25日

【レベルの違う聞く力?】


今日は、ある方から頂いた、あるコーチからのメルマガを紹介致します。





【レベルの違う聞く力?】



私が仕事にしているコーチングのレベルをはかる指標に

国際コーチ連盟の定める

コーチのコア・コンピタンシーというのがあります。



そこに、アクティブ・リスニングをしているというのがあります。

これは、働き掛ける(アクティブ)と聞き分ける(リスニング)が

合わさった言葉です。




働き掛けるとは、作用を及ぼすということです。

プロのコーチは、聞きながら働き掛けて

相手が自分の感情や認識や信念、懸念などを

表現することを促して、自分を知ることを支援します。




しかし、自分を知るということは

時として恐れの感情が生れます。

なので、安心と信頼が築けないと

自分を表現することができません。





コーチの働き掛けで

最も大切なのが

この安心と信頼を築く行為です。





次に、聞き分ける。聞きとる(リスニング)ですが、

これには、レベルがあります。

聞く力のレベルです。




レベル1は、相手の【言っていること】を聞くレベルです。

これは、表現されていることのみを聞いています。

言葉をそのまま聞いています。

海に浮かぶ氷山に例えると

海面の上に出ていることだけしか聞けていないレベルです。




レベル2は、相手の【言わんとしていること】を聞けるレベルです。

人は自分の言いたいことを言葉で全て伝えられないので

聞き手が、言いたいことを少ない言葉から聞きとって

自分の理解を示して

深い共有関係を築きます。




ここまでは、割と日常にある聞くレベルです。




次のレベル3は、相手が【言ってないこと】を聞きとるレベルです。

これは、声のトーンや表情や言葉の使い方や言葉の選びかたから

本人が、言葉で表現することを恐れていたり

自分でも蓋をして、見て見ぬふりをしていることを聞きとってあげて

恐れを乗り越えて

「こんなの聞こえたんですけど」と相手に返してあげる支援です。




人は、誰かに自分のことを見つけてほしくて

シグナルを発しています。

子どもの頃、かくれんぼをしていて、なかなか見つけられないと

わざと顔を見せて、見つけてもらう心境です。

自分の中にある深いところの自分を

どこかで知って欲しいのです。





最後のレベルが、【相手が自分でも気づいていないこと】を聞きとるレベルです。

人は、自分の行動が、どんな信念や思い込みによって生まれているか

ほとんど自覚していません。

当たり前にしていることは

無意識レベルの信念や思いこみがつくり出した行動です。




成功のために有益な言動であれば強化し、

あまり有益でない行動は弱めるために

自分がどんな信念に基づいて今の行動をしているか

今の行動を起こしている潜在的な原因を知る必要があります。




その本人も気づいていないことを聞きとって

それを相手に戻す支援がレベル4です。





このレベルに到達するには、

圧倒的な聞く訓練が必要です。

達人の領域に達成するには、1万時間が必要といわれています。

毎日3時間取り組んで、10年かかる時間です。




この達人の世界が、【道】(どう)といわれる世界です。

茶道、弓道、華道、剣道などです。

この達人の領域に到達する10年にわたる努力が【求道】です。





※この後、『コーチングは、【道】です。「コーチング道、入口あって出口なし」』というふうに、続きます。

私も聴く力をつけたいと思っていますが、このレベル4に到達するには、相当な鍛錬が必要だと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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