2014年11月14日

折り紙の歴史的・芸術的評価


今日は、ある生命保険会社が出している冊子『パートナー』の中の《日本の美》を紹介致します。





【一枚の紙から生まれる限りない楽しさと可能性 折り紙】



四角い紙を自由に折り曲げて、動物や植物などさまざまな形を作り出す「折り紙」は、日本の伝統的な遊びのひとつ。その起源は遥か昔、紙が大変貴重だった平安時代の頃にまで遡る。貴族の間で、大切な紙を使って贈り物をいかに美しく包装するかを競う風潮が盛んになったことが原点だと考えられている。ちなみにその名残は、現在でも「熨斗」などに見ることが可能だ。

その後、室町時代に現在のような折り紙の形が出来上がったと言われ、お馴染みの鶴や風船、やっこさんなど当時からすでに折られていたものは、「伝承折り紙」と呼ばれている。

誕生から数世紀を越え、折り紙が今なお伝えられ続けているのは、四角い紙さえあれば手軽にいろいろな物が作れる楽しさにあるだろう。近年ではより複雑で精巧な作品が次々と生み出されており、芸術的な側面での評価も高い。また手先を使う細かい作業を伴うことから、脳の発達にも有効であるとされ、国内のみならず広く海外でも注目を集めている。紙一枚から拡がる楽しさと可能性・・・折り紙はこれからも愛され続けていくに違いない。

ちなみに、最も代表的な折り方である千羽連ねたものを「千羽鶴」と呼ぶのは、ご存知のとおり。その起源は定かではないが、もともと縁起の良い鳥とされていた鶴が千羽も集まることでさらに福が重なると考えられ、古くから尊ばれていたようだ。祈願の意を込めて寺社に奉納したりする他、現在では病気や不幸に見舞われた人に対して慰安の意を込めて贈られることが多い。





※折り紙について、これほど様々なことを知ったのは、初めてです。

ひとつのモノを、その歴史から突き詰めて知ることは、本質を掴むことに繋がるのだと、感じました。

今回も、勉強になりました。



Posted by makishing at 06:56│Comments(0)
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