2019年04月14日

色の歴史


今日は、(株)シティライフNEWが発刊している季刊誌〔ライフプラス〕の2019年2月発行分の中から【色の歴史】(色History)を紹介致します。





草木の緑、空の青、花の赤。色は太古から地球上に溢れていた。動物の中には、鮮やかな色を放つことで雌を引き寄せるものもあり、古代人類もまた、植物や土から抽出し、刺青や壁画を描いていたことは、周知のことだ。ただし、それぞれに色名をつけて認識していたかは不明だ。

一方、日本はと言うと、古代、初めて色名がつけられたのは「アカ・クロ・シロ・アオ」だったそう。一説には、「明(めい)・暗(あん)・顕(けん)・漠(ばく)」に由来すると言われており、『明』は朝焼けのアカ、『暗』は闇のクロ、『顕』は日中の辺りがはっきりと見える様のシロ、『漠』は明と暗の間のアオだそうだ。もちろん、それ以外にも色は認識されていたが、色名として独立したものではなく、『アカネ』や『ムラサキ』など、材料そのものの名前を使って呼んでいた。また、興味深いことに、万葉集では色のことを匂いと表現しているものが多い。例えば、「紅にほう桃」は「紅色の桃」。つまり、奈良時代、色は匂うものとされていたことが分かる。馴染み深い「色は匂へど散りぬるを(いろはにほへとちりぬるを)」はまさにそれを証明している歌だ。

近代に入ると色彩論が形成され始める。その第一人者があのアイザック・ニュートンだ。プリズムによって光を7色に分けたことで色彩論の礎をつくった。また、詩人のウォルフガング・ゲーテは、生理的な観点から色彩論を提唱し、芸術家たちに影響を与えた。色は、科学であると同時に情緒に訴えるものでもある不思議な存在だ。近年では、色を使った医療も検証されている。何れにしても、とても身近でありながら不可解かつ高い可能性を秘めたものだと言える。





※色について、このような歴史があったのですね。

とっても、勉強になりました。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。



Posted by makishing at 11:57│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。