2019年06月14日
世代を超える
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【世代を超える】を紹介致します。
【世代を超える】
先日の日経新聞の記事から。私のお気に入りのコーナー「ヒットのクスリ」から。
この記事を書いた記者は私と同年入社ということで、現在52歳。
なるほどと思ったのが、この記者が新人時代の頃の52歳の先輩・上司は威厳のある雰囲気に満ちていたと感じていたという点。
そう言えば、入社した時の50歳代と言えば全く違う世界の人のように思っていました。
記事は、若者から見た50代は今とかつ出では違うのだろうかと続きます。
あるシンクタンクによると「若い世代から見た50代のイメージは変わった」とのこと。
1970年代までのアイコンは山村聰さんや小林桂樹さん等の渋い名優で「雲の上のような存在」。
昭和のお父さんを代表するサザエさんの磯野波平さんは54歳。
公式プロフィールは「威厳と貫禄たっぷりのお父さん」だが、アイコンは年代と共に様変わり。
80年代は石原裕次郎さんで兄貴的な要素が強まる。00年代は渡辺謙さんで、50代を「格好いい」までに引き上げた。
そして今の50代アイコンは福山雅治さんや佐々木蔵之介さん。格好いいだけでなく「何でも話せそうな親近感のある50代になった」という。
次の世代は木村拓哉さん、中居正弘さんに移っていき、50歳を超えても「君づけ」が許されそうで、更に年齢差を感じさせないイメージになるという。女性も同じ。
このおじさん像の変化は身体の若返りだけでなく昭和から令和に至る消費志向も影響。
80年代までの消費キーワードは「卒業」。
かつては消費者が大人にならなくてはいけないという意識が強かった。どういうことかと言うと、昭和はアイドルもゲームも大人になるために卒業したということ。
小学館のコロコロコミックは異性への興味が高まる小学校5年生で卒業した。
今は違う。「アイドル、ずっと好きでいいですよ」という形にアイドルを作る側が変えていった。
ライフサイクルが崩れ、何歳になっても大人になれない、大人にならない人々が急増した。
この流れはアイドルのみならず、様々な売れ筋の変化を演出している。「卒業」がなくなるので、世代を超えたブランド、商品サービスが強い。
ユニクロ、スポーツシューズは言うまでもなく映画化されている「名探偵コナン」がそうだという。「見た目は子供、頭脳は大人」のキャッチフレーズのごとくユーザー層は男女、年齢に境目がない。
商品企画の過程で「年相応」というカテゴリーが不要になるのかもしれない。おもちゃが大人に刺さり、大人のたしなんだ古い小説に若者がハマるかもしれない。
「見た目は大人、頭脳は子供」の元服なき世界が到来。
以上が記事の抜粋です。
前段のおじさん像も、後段の消費志向もなるほどと思うところです。
記者が同年代ということもありとても共感する話でした。50歳になった時、「そんなに年とったかな」と全く実感が湧きませんでしたし、昔の50代というと「おじいさん」のようなイメージを持っていました。
実際自分がその年になって、違和感を感じましたが、今時の「アイコン」と言う言葉に納得でした。
消費志向は確かに世代間の壁はなくなりつつあるというか、昔の大人だったら「そんなこともう既に卒業した」と割り切って我慢していた世代から、「懐かしい」と素直に表現できるようになって、自由になるお金と時間が許される限り子供時代に戻ることができ、子供たちと一緒になって楽しむという時代になったのだと思います。
コナンしかり、ガンダムやワンピース(以上:漫画)や鉄道など。昔流行ったものが何十年振りに復活してヒットする。そんなこともあり得るのかもしれません。
※ 如何でしたでしょうか?!
様々な時代を観ながら世代を読むと、面白いですね。
これからの未来は、どのようなものが待っているのでしょうか。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
Posted by makishing at 07:19│Comments(0)