2021年03月29日

本屋とファッションショー


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【本屋とファッションショー】を紹介致します。

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【本屋とファッションショー】


今回は本屋に勤めていた元・サンリオ常務の友近氏の若き頃の活躍談から。

銀行員から地元の本屋さんに引き抜かれた友近氏。
高度経済成長の中で本屋のあり方を変えることを考えます。

「待ち」の姿勢から「攻め」への転換。
当時婦人雑誌の付録に洋服の型紙がついていて、洋裁のできる主婦には人気でした。
でも全部が売れる訳ではありません。出版社には余った付録の型紙が多く残っていました。
友近氏は出版社にその在庫を処分するのなら譲ってほしいと交渉。
多くの雑誌の付録の型紙が本屋さんに送り届けられました。
そこで友近氏は地元の服飾専門学校に行って、その型紙で洋服を作ってファッションショーを本屋で開催する企画を提案します。
普段、そのような発表の場のない学校や生徒は大喜び。
モデルも作った本人がするということで生徒は更にやる気が出ます。

当時の友近氏の勤務する本屋は建て替えたばかりの1階と2階が吹き抜けになっている建物でその螺旋階段を使って本屋でファッションショーが開催されたのです。

大量の雑誌の付録の型紙は見学に来た顧客に配布。
企画は大成功。市内だけでなく県でもこの本屋は有名になっていきました。
また普段、本に関心のなかった人もその本屋のことを知ることになり、本が必要になるとその本屋に
行くようになる。その本屋が地域に身近な存在になったのです。

友近氏の言葉:
「ええか、なるべく金は使わず、成功させることが大事や。コスト意識を常に持つことや。」

実際、この話を読んで(聴いて)どう思いますか。
まず、本屋とファッションショー。全く関連性がない。奇抜なアイデア。思いもつかない。
そして、実際それほどお金はかかっていない。
雑誌の付録はもらったもの。
ファッションショーの製作費は生地は提供したということですが、それ以外費用はかかっていない。
成果はどうか。
専門学校の生徒も学校も大喜び。学校は知名度を上げることができた。
生徒は自分の制作に自信をもつ機会を得た。

本屋はどうか。ほとんどコストをかけずに知名度を上げ、イベントを開催することで本に興味の
ない人も集客し、将来顧客も獲得した。

全く関連のないことを結びつけながら、多くの周りの人やひいては自社のメリットにつなげる。

成果が出ないと嘆くより、いろんな可能性を試して、実践して、修正して、成果を出していく。
そのお手本のようなお話でした。





※皆様は、如何お感じになられましたか!?

たまたま2日前に新規オープンしたイオンに昨日、行きました。

これまでのイオンとの違いを、嫁さんと話しながら、勝手に評論していました。

食料品売り場の陳列品の種類や数にしても、専門店の売れ行きにしても、『このタイミングで何をどうアピールするか』が重要視されます。

その結果として、一定以上の成果が出ていれば、その戦略は良かったことになります。

今回の婦人雑誌の洋服の型紙に目を付けて、服飾専門学校と紐付けした友近さんは、とてつもないアイデアでした。

日々の仕事の中で、創意工夫、していきます。



Posted by makishing at 07:30│Comments(0)
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