2021年11月05日
「バカ」と「天才」は本当に紙一重なのか
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【「バカ」と「天才」は本当に紙一重なのか】を紹介致します。
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「バカと天才は紙一重」なんていうことがありますね。
真面目に考えると、「なんでそうなるんだろう?」と思う反面、 何となく「確かにそうかも」と感じてしまう部分もあります。
今回は、プロダクトデザインや建築デザインを手掛けると同時に、「進化思考」という考え方を提唱するデザイナーの太刀川英輔さんの著書、『進化思考 生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』(海士と風 刊)を再編集した記事を基に、ご紹介していきます。
(参考資料)
PRESIDENT Online
「バカと天才は紙一重」が脳科学的に見ても大正解である理由
https://www.google.com/amp/s/president.jp/articles/amp/48581%3fpage=1
この記事の中で太刀川さんは、「年齢と創造性の関係はどうなっているのか」という疑問を提起します。
年齢を重ねるごとに、頭が固くなるとは言うものの、果たして、本当にそうなのか。
人の知能には「結晶性知能」と「流動性知能」という2つの異なる性質がある、という説があると、この記事では紹介されています。
結晶性知能とは、学校での学習や社会規範など、経験によって培われる知能。
流動性知能とは、新しいアイデアを考えたり、新しい方法で課題を解決するなど、新しいことを学習するための知能だと言います。
実験によると、流動性知能は10代で急激に発達した後、20歳前後をピークに徐々に下がっていく。
一方、結晶性知能は年齢を重ねるほどに高まっていく、という結果が出たのだそうです。
本記事では、この2つを「流動性知能=変異的な狂人型の思考」「結晶性知能=適応的な秀才型の思考」と分類します。
そして、この2つの思考の両立は非常に難しい、と紹介されています。
秀才型の思考は、常に狂人型の思考に集中を邪魔されるし、狂人型の思考は、秀才型の思考の不自由に縛られるからです。
そして、学校教育では「変異性思考」の教育はほとんど行われていません。
ほぼすべての教科にカリキュラムがあり、前例のある問題を教え、評価軸も一律。
生徒たちは平均化され、前例のないことに挑戦する変異的思考は評価されにくい。
先ほどの実験から考えてみれば、子どもたちは「流動的知能」、ある意味「狂人的思考」を持っている可能性が極めて高いのです。
しかし、学校ではそのことは評価されません。
むしろ、「ダメなもの」、「間違ったもの」として排除されやすい。
こうして、流動的知能、変異の思考を抑えた教育を受けた子どもたちは、成長し、「優秀」とされる人たちが一流企業に入社していく。
そこで待っているのは、「新しい商品企画を提案してくれ」「斬新な発想の新規事業を構想してほしい」といった仕事だったりします。
そうは言っても、こうした変異の思考はこれまで培ってこなかった能力ですから、そう簡単にできることではないでしょう。
太刀川さんはこの「変異の思考」と「適応の思考」、両方を往復させていくことが、天才性・創造性の発揮につながるのではないか、と指摘します。
歴史上「天才」と呼ばれる発想豊かな偉人たちは、変異の思考を全開にして、前例のない発想を生み出しつつ、それを秀才的な適応の思考によって取捨選択していく。
この発想と取捨選択を超高速度で繰り返しているのが、「天才」と呼ばれる人たちの発想法ではないかというのです。
※如何でしたでしょうか!?
この二種類の知能を、上手に往復させていきたいですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
Posted by makishing at 10:14│Comments(0)