2022年12月16日

小さな会社の大ヒット商品 


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【小さな会社の大ヒット商品】を紹介致します。

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【小さな会社の大ヒット商品】


ネジを緩めようとしてドライバを回したもののドライバが空転し、ネジ山がつぶれしまった ・・。

このような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょか?

「潰れたネジ山のネジを緩めたい」

このような時に大活躍する工具があります。

その商品は、「ネジザウルス」というユニークな名前の工具です。

シリーズ全体で累積450万本を超える大ヒット商品です。

年間1万本売れればヒットと言われる工具業界の中、450万本以上売れた商品がどれくらいのヒットなのかをイメージ頂けると思います。

このネジザウルスを開発したのは、大阪市東成区に本社を構える従業員40人の小さな工具メーカーの株式会社エンジニアという会社です。

同社の高崎社長は、講演活動にも積極的で、中小企業がヒット商品を生み出すための理論を提唱されています。

その理論とは、「MPDP理論」と呼ばれています。

M:マーケティング
P:パテント(特許)
D:デザイン
P:プロモーション

高崎社長は、この4つのうち、いずれが欠けてもヒットは続かないと主張されています。

この理論を全て紹介すると長くなりますので、今日はマーケティングに特化してお伝えしたいと思います。

マーケティングという言葉自体が曖昧な部分もあり難しいものとイメージしますが、MPDP理論のマーケティングは、とてもシンプルで分かりやすいです。

ここでは、マーケティングとは、ニーズの収集・選別のことを意味しています。

もう少し具体的に言うと、お客様の声を聞いて、そこからヒントを得ることです。

同社では、ネジザウルスの新製品を出す際に、旧製品の1000枚の愛用者カードを徹底的に分析しました。

その結果、改善要望が多い順番に並べると、

1位: グリップの改良
2位: 先端の改良
3位: ばねを追加
4位: カッターの追加
5位: トラスねじも外せる

※トラスねじとは、
丸い形の頭部形状で高さが低いネジのことです

となったそうです。

これらの改善を盛り込んで商品を作った結果、一番好評だったのが、5位の要望事項だったそうです。

高崎社長は、「誰もが思いつく改善では、感動は呼ばない」「わずかな人しか気付いていない隠れた要望を改善してこそ
ヒットに繋がる」と述べられています。

顕在化した改善要望だけでなく、潜在的な要望に気づくのが大事ということですね。

愛用者カードを分析してニーズを掴むというのは、決して難しいことではなく、色々な企業で取り組むことができるのではないでしょうか。


<株式会社エンジニアのHP>
https://www.nejisaurus.engineer.jp/


同社は、工具の使い方などもYoutubeで積極的に配信されていますので、一度、ご覧頂ければと思います。





※如何でしたでしょうか!?

『欲しいモノは、買い手がヒントを持っている』と、思っています。

日常生活も含めて『これ不便だな』『もっとこうなったらいいな』というのを集めて、より良くする創意工夫をしていきましょう。

本日も、ありがとうございました。



Posted by makishing at 08:33│Comments(0)
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