2018年08月13日

“淡路島ぬーどる”のルーツ


今日は、本格手延べ麺、淡路島ぬーどるの2018年版の宣伝用冊子(発行:洲本商工会議所、御食国プロジェクト実行委員会)から【“淡路島ぬーどる”のルーツ】を紹介致します。





「約180年、淡路島に受け継がれてきた淡路手延素麺」



〜 歴史は天保年間漁師の伊勢参り 〜


淡路手延べ麺の歴史は、天保年間(1830〜1843)まで遡る。福良(南あわじ市)の漁師、渡七平が伊勢詣での帰途、そうめん発祥の地といわれる奈良・三輪の里で農家の手延べ麺づくりに遭遇。約2年間、その地にとどまり技を習得した七平は、手延べ麺の秘伝を故郷へ持ち帰った。『淡路手延べ麺』のはじまりである。

福良の町が気候風土に恵まれ、手延べ麺づくりに適していたこともあって明治の中頃、漁師の冬場の副業として広がり、最盛期の大正初めには約140世帯、年間約4万箱を製造するまでに発展。しかし、今では南あわじ市内の14業者(全国手延べ麺生産量の約0.5%以下)のみとなってしまった。

減少の理由として、熟練した職人が育たないことがひとつに上げられる。機械化が進み大量生産される時代においてもなお製造工程のほとんどを手作業で行っているからだ。高齢となった職人はいう。「わしらの目が届く数しかつくらん」。

しかし、生産量が極僅かであることが、かえって一部の間で、『幻の手延べ麺』とささやかれることになる。その品質の高さゆえ、関西の高級料亭や高級料理旅館でなければなかなか味わうことができない。最高級手延べ麺として、いまなお玄人筋から高い評価を得ているのだ。



〜 そして再び新たな息吹きを 〜


約180年もの歳月、脈々と受け継がれてきた手延べ麺づくり。最高級品「御陵糸」として名高く、サンフランシスコ万博で金賞を受賞した伝統製法『淡路手延べ麺』が、こうして再び、島の料理人の新たな息吹きを得て『淡路ぬーどる』として現れた。

さあ一度、その味をお試しあれ。





※そうめんといえば、『三輪の里』や『揖保の糸』が有名で、淡路島ではないと、勝手に解釈していました。

まさか、淡路島の漁師の冬場の副業として、手延べ麺づくりが広がって、そこから稀少価値の高い幻の手延べ麺の時期を経て、やがて淡路島ぬーどるの誕生に繋がったのですね。素晴らしい実話です。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。



Posted by makishing at 06:37│Comments(2)
この記事へのコメント
確か淡路島は、ハンバーガーも特産として人気の商品がありました。
Posted by クラケント at 2018年08月14日 15:52
クラケント様

訪問、ありがとうございます。

淡路島のハンバーガー、美味しいです。行列が出来る、人気の商品ですね。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞ー at 2018年08月16日 08:29
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