2009年02月02日

“英雄の機長”に学ぶ


米ニューヨークの旅客機不時着事故で、エンジンが動かなくなった機体を操縦し、1人の死者も出さず、155人の命を救った機長、サレンバーガー機長を英雄として称賛するニュースが飛び込んで来たのは、まだ記憶に新しいと、思います。


事故後、機長はサンフランシスコ郊外のダンビル市から表彰を受けました。その後のカリフォルニア州の式典で、彼は「私も乗員も訓練通りの仕事をしたにすぎない」と述べ、市民約3千人から称賛を受けました。


離陸直ぐにエンジントラブルがあり、その後一分間で状況判断し、ハドソン川に不時着、その直後の救助活動の内容と、乗客の方々に対するメンタル面も含めた配慮や行動は、素晴らしかったそうです。



サレンバーガー機長は、最後に家族に対する配慮も忘れませんでした。人命救助が一段落した後、奥さんに電話し「今日、ちょっと仕事でミスをしたから、帰りが遅くなるので、晩ご飯は要らないよ。」と伝えたそうです。家族に心配をかけまいとする、サレンバーガー機長の最高の優しさが、そこにはあります。



“能力の高さと優しさと強さ”・・・どんな時にも、冷静沈着に行動し、最悪の状態を切り抜け、その時の最高の結果を出す。我々は、このような人物からも、沢山の学びを得る事が出来ますね。



Posted by makishing at 06:44│Comments(6)
この記事へのコメント
人間性やリーダーシップは「逆境」で試されますよね。
それにしても平常心は大切ですね。
平時において戦いを忘れず、戦いにおいて平時を忘れず。

普段から「逆境」を想定し、心を鍛錬しながら「こうありたい」と思います。
Posted by 伊集院雅人 at 2009年02月02日 09:28
伊集院雅人様

訪問、有り難う御座居ます。おっしゃる通りです。「逆境」を撥ね除ける能力ですよね。そして、「平常心」ですよね。

『平時において戦いを忘れず、戦いにおいて平時を忘れず。』・・・良い言葉ですね。

我々は、ある意味現在が「逆境」ですね。伊集院雅人様を御見受けしておりますが、逆境など、どこ吹く風、と言った感じで素晴らしいです。

海の向こうの英雄は、伊集院様と同じ血が流れているんですね。

有り難う御座居ました。
Posted by 牧野眞一 at 2009年02月02日 10:01
機長の「私も乗員も訓練通りの仕事をしたにすぎない」
というコメントにとても意味を感じます。
有事においても、冷静に対応できるのは、訓練のおかげですね。
訓練して危機やチャンスに備える。
危機のため、チャンスのために愚直に繰り返し、考えて、練習する。
大変だけどこれ以上の近道はないと思いました。
Posted by 一ノ坪英二 at 2009年02月02日 19:31
一ノ坪英二様

訪問、有り難う御座居ます。

『訓練して危機やチャンスに備える。危機のため、チャンスのために愚直に繰り返し、考えて、練習する。』・・・最高の文言を頂戴しました。

我々が月1回、鍛練している事と通ずる部分です。

これからも、ずっと一緒ですよ。愚直にいきましょう。

明日の投稿も、期待していて下さい。飽きさせませんよ。

有り難う御座居ました。
Posted by 牧野眞一 at 2009年02月02日 19:49
本当に人間ってすごいなと感動させられました。

「私も乗員も訓練通りの仕事をしたにすぎない」と機長は語りましたが、

いかに訓練していても、いざという時にはなかなか訓練通りにできないのが、

人間ではないかと思います。

それができたのは、普段から覚悟を持って仕事に取り組んでいらっしゃる

からではないでしょうか。

確かに、訓練によって無意識で操作などの仕事ができるくらいスキルを磨くこ

とはできると思いますが、精神面は、多くの命を預かっている責任感、使命

感、仕事への思いであり、いざという時には精神面が影響してくると思いま

す。

訓練が精神面にまで浸透し、「やれることはすべてやっている」という自信と

覚悟を持って仕事に取り組んでいらっしゃるからではないでしょうか。

そして最後は祈りです。

「やれることはすべてやりました。でも製品ができませんでした。」という研究

開発部の社員に対して、京セラの稲盛氏は「最後に祈ったか?」と聞きます。

まさに「仕事とは祈り」だと思います。

ごちゃごちゃと書き込んでしまいましたが、いろいろな気づきを頂きました。

有難うございます。
Posted by 北島 俊彦 at 2009年02月04日 11:46
北島俊彦様

訪問、有り難う御座居ます。私は、北島俊彦様のコメントに、感動・感激させられました。

“覚悟を持つ、覚悟を決める”と言うのは、並大抵の事では出来ないですが、実は、私は今の会社に来る時、覚悟を決めました。そうせざるを得ない状況でした。

現在は、『明日が無くても良い今日を、精一杯生きる』ように努めています。

最後の“祈り”も、改めて文字にすると、重みがあります。

毎月1日と、それ以外で出来る時に、近くの神社に行って、合掌して祈っておりますが、改めて文字にすると、本当に迫力があります。

京セラの稲盛様の「最後に祈ったか?」・・・凄さの極みです。

有り難う御座居ました。
Posted by 牧野眞一 at 2009年02月04日 12:21
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