2009年03月04日

どう接してあげるか?!


これは、私の派遣スタッフさんの話です。


その方は、元の実家は地方の工務店の一人息子さんでした。普通に学校を卒業して親の家業を継ぐべく、一緒に働いていました。


ある日突然、両親が蒸発しました。独り残された彼は、工務店廃業をせざるを得なくなりました。


家族を失い失意の中、彼は唯一の親戚を頼りに、関東の工場に行き、働きました。暫くの期間、働いた後、生産減少で、その工場を期間満了で終わった後、昔からの旧友と再会しました。


その友人は、大阪に出て一緒に共同事業をする話を持ちかけました。それを信じた彼は、手持ちの資金を友人に預け、大阪へ向かいました。


その後、彼は友人との連絡がバッタリ途絶えました。お金を持ち逃げされたのです。


失望した状態で、近所の工場で働く為、その方は私の出した広告を見て応募してくれました。


なんとか働いて頂ける事になった矢先、行方不明になっていた父親が、名古屋の病院に危篤状態で担ぎ込まれたとの一報を聞き、彼は名古屋に向かいました。


願いも虚しく、お父さんは亡くなりました。身寄りもないので、彼は一人で葬儀を故郷で済まし、帰阪しました。


暫く平穏でしたが、ある時を境に、父親からお金を借りていたと名乗る複数の人達から電話がかかってくるようになり、家にまで来るようになりました。


彼はストレスで病気になりました。毎日、仕事が出来ない状態になったのです。


私は、その方に『人生は、生きてる間に、悪い事と同じだけ良い事があるから、夢と希望を持っていきましょう』と、励まし続けています。



Posted by makishing at 06:23│Comments(6)
この記事へのコメント
厳しい、苦しい状況の彼ですね。今の彼には、ただ傾聴して、受容し、共感してあげることが最善でしょうね。少し気持ちが落ち着かれたら、とにかく「ありがとう:有難う」と唱えられることを教えてあげてください。
「有難う」・・・難しい事が有る状態・・・・つまり、あなたならこの厳しい、難しい状態を克服できる力があるからこそ、天(神)が与えた試練ですよ。大丈夫、必ずこの大きな巖を越えることが出来る・・・・・と、言ってあげてください。
大事なことはこの苦難から決して逃げないことです。大きな巖や壁が立ち膚かっていても、その巖や壁の近くに居ないと、越えることはできません。
いきなり巖や壁が崩れるかもしれないし、上から誰かがひっぱってくれるかも・・・・ですよ。どうぞ「大丈夫だよ」と暖かい声をかけてあげてくださいね。けっして「大丈夫?」と疑問符では言わないでくださいね。
Posted by 杉山 久美子 at 2009年03月04日 09:55
杉山久美子様

訪問、有り難う御座居ます。カウンセラーの杉山久美子様は、このような事例は沢山御経験なさっていると思います。“傾聴して、受容し、共感してあげることが最善”は、全く同感です。
『あなたならこの厳しい、難しい状態を克服できる力があるからこそ、天(神)が与えた試練ですよ。大丈夫、必ずこの大きな巖を越えることが出来る』そう、言ってあげます。
《苦難から決して逃げないこと》は、我々全ての人間に言えますね。
疑問符では言わないようにします。
アドバイス、有り難う御座居ます。
有り難う御座居ました。
Posted by 牧野眞一 at 2009年03月04日 10:30
参考になるお話をありがとうございます。

「良い」「悪い」と裁く人ではなく、そこに「居る」「在る」という事実にのみ目を向けられる人、事実を認められる人が、その人にとって必要なのでしょうね。

「苦しさ」を感じるのも「喜び」を感じるのも同じ心の機能です。
大きなマイナスである「つらさ」を感じることで、小さなプラスでも「有り難く」感じることができます。

本当にツライ時、一人ぼっちではなく、牧野さんのような方がお近くにいて、その方は幸運ですね。
Posted by 伊集院雅人 at 2009年03月04日 10:38
伊集院雅人様

訪問、有り難う御座居ます。
伊集院様も、お様々な方と接する事がおありだと思います。“事実を認められる人が、その人にとって必要”・・・同感です。

同じ心の機能として感じるなら、出来るだけポジティブ思考で行きたいですね。
辛さの中には、必ず“小さなプラス”が存在していますね。

有り難う御座居ました。
Posted by 牧野眞一 at 2009年03月04日 11:23
お世話になります。

切ないですね。
僕もその方を応援したくなりました。

杉山様のコメントと被りますが、僕も「天はそれを乗り越えられる者にのみ試練を与える」という言葉を聞いたことがあり、信じています。

辛いことがあったときは、(乗り越える力がある者として認められたのだ)と思うようにしています。

その方の苦悩、絶望は僕の想像を超えるものかもしれないけれど、その分大きな幸せを掴まれると信じます。

有り難うございました。
Posted by 徳永 光之 at 2009年03月04日 14:56
徳永光之様

訪問、有り難う御座居ます。いつも、有り難う御座居ます。

応援したくなって、有り難う御座居ます。私は、徳永光之様を応援したくなっています。


「天はそれを乗り越えられる者にのみ試練を与える」私も、これを信じています。

私も、今月より業績が落ちますが、だからこそ、いろんな発想が生まれ、新たなアイデアが浮かびます。面白いと、思っております。

お互い、頑張りましょう。これから、春先に向け、楽しみは多いですよ。

有り難う御座居ました。
Posted by 牧野眞一 at 2009年03月04日 15:44
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