2024年03月01日

和洋中何にでも使える基礎調味料 


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【和洋中何にでも使える基礎調味料】を紹介致します。





【和洋中何にでも使える基礎調味料】


味噌や醤油等の基礎調味料の中で唯一、売上を伸ばしていると言われているのが酢です。

健康志向の高まりなどが主な理由とされています。

その中でも創味食品の『だしのきいたまろやかなお酢』がよく売れています。

『だしのきいたまろやかなお酢』は、「だしまろ酢」の愛称で2019年3月に発売されました。

和えたり掛けたりするだけで、酸味が強くなりすぎることなく味付けが簡単に決まることが評判で発売開始後半年で300万本のヒット商品となりました。

「だしまろ酢」は、同社の女性社員によって開発されました。

この女性社員は、普段から家で料理をする方ですが、酢の加減が難しく、いつも味付けがうまくいかないことに悩んでいました。

そんなある日、彼女はふと思いました。

「もし、だしを取ることを得意とする創味食品が、まろやかな酢を作ったら…?」。

そのアイデアを持ち帰った彼女は、同僚たちに話しました。

すると、みんな興味津々。

その後、「だしまろ酢」という名前で、まろやかなお酢を作るプロジェクトが始まりました。

開発チームは、まず、だしの風味を追求しました。

焼津産花かつおと利尻昆布の一番だしをブレンドし、そのまろやかな旨みを引き出すことに成功しました。

でも、まだ足りないものがありました。

そこで登場したのが、ゆず果汁です。

ゆずの品のある風味が、だしの風味を目立たなくしてくれるのです。

開発チームは、ゆず果汁をひと滴、ふた滴加えて、試作品を完成させました。

そして、同社内の2018年の企画会議での出来事です。

開発者の女性社員は緊張しながら試作品をプレゼンテーションしました。

「まろやかで酸っぱくない。イケる!」。

会議室は拍手に包まれ、商品の骨格が決まりました。

しかし、その後は、収容器の課題がありました。

当初は、プラスチックボトルも検討しましたが、軽い、廃棄が簡便、冷蔵庫での収納性がよいことから、紙パックに決まりました。

しかし、酢を紙パックに充填するのは簡単ではありませんでした。

食品を紙パックに充填するとき、風味の劣化防止の意味から内側にアルミ箔をラミネートすることがありますが、酢は酸性のためアルミ箔を溶かしてしまいます。

そのため、耐酸性があり、アルミ箔を内側にラミネートしなくても劣化が防止できる特別な紙の包材を使うことにしました。

この包材は同社で初めて使うものだったことから、実際に使えるものかどうかを判断すべく劣化試験にも時間をかけました。

このように慎重に検証して完成した商品を2019年3月に発売開始。

明石家さんまさんのCMも放映され、若い世代にも浸透しました。

「だしまろ酢」を使ったレシピ情報も積極的に発信するようにされていますので、今後さらにファンが増えていくと思います。


<だしのきいたまろやかなお酢 商品サイト>
https://www.somi.jp/dashimarosu/





※『酢がまろやか』という、酸っぱいのが当たり前の常識を、見事に覆しました。

「こんなのが、あったらいいな」を、追求していきます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。  


Posted by makishing at 08:23Comments(0)