2011年12月24日

“嘘”に関する諺




今日は、『ことわざハンドブック』より、嘘に関する諺です。





【嘘から出た実】

意味:始めは嘘のつもりで言ったことが、結果的に本当になってしまうこと。出典は仮名手本忠臣蔵で、類語には〈瓢箪から駒が出る〉がある。



【嘘つきは泥棒の始まり】

意味:平気で嘘をつく者は、そのことで良心が麻痺し、やがて泥棒もするようになる。嘘は悪事の踏み出しだということ。〈嘘は盗人の始まり〉とも言う。



【嘘つき世渡り上手】

意味:嘘をつく者は抜け目がなくて小才も利く。だから、世渡りも抜け目がないとの意。



【嘘と坊主の頭はゆったことがない】

意味:絶対に嘘は言わないこと。ここでは『結った』と『言った』がかけてあるのかミソ。〈嘘と坊主の頭はいわれぬ〉は、僧が頭を剃っていて髷が結えないのにかけた洒落でもあろう。



【嘘も方便】

意味:『方便』は仏教語で、正しい方に導くための手段。嘘をつくのは悪いことだが、事と場合によっては物事が丸くおさまる事もあるとの意。類語に〈嘘も重宝〉〈虚言は世の宝〉があり、反語は〈嘘つきは泥棒の始まり〉〈嘘をつくと閻魔さまに舌を抜かれる〉。



【嘘を言えば地獄に行く】

意味:子供を戒める時によく使われる言葉。仏説で嘘をつくと閻魔大王に舌を抜かれるとある。





※「嘘」についての諺は、誰もが知っている有名なものも、ありますね。

知っていた諺も、その背景や踏み込んだ意味を知らなかったり・・・でした。

知らなかった諺は、いつも新鮮に感じてしまいます。

諺シリーズも、もうすぐ20回目を数えます。



Posted by makishing at 05:36│Comments(4)
この記事へのコメント
「嘘シリーズ」が、20回にもなるのですね・・・
誰でもが知っているような有名な諺もあります。

つい、うっかりと嘘をついて失敗することもあります
軽い嘘が会話を盛り上げる事から使われています
これからは、気をつけたいと思っています。
Posted by 進藤幸男 at 2011年12月24日 08:55
進藤幸男様

訪問、ありがとうございます。「嘘シリーズ」ではなく「諺シリーズ」が、次回で20回になります。

嘘をついて失敗いたり、軽い嘘が会話を盛り上げたり、そうかと思えば、ウィットに飛んだ嘘で喜んだり・・・『嘘の取り扱い』注意したいと思います。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞一 at 2011年12月24日 09:02
嘘にまつわる諺が、けっこうあるものですね
ある言葉に絞って諺をまとめると面白いものです。
過去の諺シリーズものぞいてみたいと思います。

ありがとうございました。
Posted by 宮北 公英 at 2011年12月24日 14:27
宮北公英様

訪問、ありがとうございます。

過去の諺シリーズも、是非のぞいて下さいね。

『ことわざハンドブック』は、辞書みたいな感じで、五十音順に掲載されていて、気に入ったのを順番に出していっています。

宜しくお願い致します。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞一 at 2011年12月24日 15:42
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