2012年03月20日

棋士を夢見た経験で“作家デビュー”!!



今日は、3月10日読売新聞、総合欄より『顔』を紹介致します。



《将棋棋士を夢見た経験を糧に作家デビューした》

橋本 長道さん(27)


ブラジルから来た少女が定跡を超越した戦法で女流棋士らと火花を散らす、新感覚の将棋小説「サラの柔らかな香車」で小説すばる新人賞を射止め、作家として第一歩を踏み出した。

15歳の時、<天才>ばかりが集うプロ棋士養成機関「奨励会」に入会した。だが、大学進学と二兎を追った結果、入試に失敗。将棋でも勝てなくなり、浪人中に退会した。夢がうせ、体中から力が抜けた。「のんべんだらりと大学生活を過ごし、勤めた金融機関でも虚無的な気持ちになって」1年で退社した。

賞を狙って学生の頃から書き慣れたミステリーやライトノベルで応募を重ねたが、一向に芽が出ない。「二度と負けるのは嫌だった。今こそ、自分にとって“最終兵器”である将棋と向き合い、作品にしようと」

書き始めると次々にアイデアが浮かんだ。対戦中、脳裏をよぎる「駒同士がガチッとぶつかる音」など、経験者しか分からぬ感覚を随所に盛り込み、構想から4ヶ月で脱稿した。

「組み立てが最も大切な点は、小説も同じ」。盤上で培った構想力で連戦連勝を狙う。







※「人生は一度きりなので、悔いのないようにしたい」・・・そんな声が、聞こえてきそうな、躍動的な雰囲気が伝わります。

やりたいことの二重奏を、独自路線で完成させた、素晴らしいケースだと思います。



Posted by makishing at 05:51│Comments(4)
この記事へのコメント
橋本さんのことは、定期購読の「将棋世界」で知りました。私も中三から始めた将棋にはまり、学校の勉強は授業時間とし、残りの時間は将棋勉強に燃えました。晩学ながら天才集団「奨励会」を目指すも、3年半かかり18歳で三段格。ぎりぎり奨励会受験できる資格に達しつつあるレベル。人生の岐路に立ち悩み、周りの大学受験生に流され、その冬の奨励会受験を断念しました。後1年早く将棋と出会ったら奨励会受験を選択したと思います。同じ作家として刺激になります。
Posted by 原誠 at 2012年03月20日 08:28
原誠様

訪問、ありがとうございます。

あと1年早かったら・・・そんなことって、あると思います。

やはり、刺激の受け方が、大きかったのですね。

あきらめなければ、道は拓けると、私は思います。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞一 at 2012年03月20日 16:41
牧野さま

いつもありがとうございます。

挫折を味わいながらも、経験を活かして成功している姿に感動しました。

自分を信じ、自分を最強の味方にしているところが素晴らしいです。

ありがとうございました。
Posted by 鳥井一 at 2012年03月22日 09:17
鳥井一様

訪問、ありがとうございます。

挫折を乗り越えて、経験を活かし、自分のブランドを構築したら、こんなふうになれると感じて、採り上げました。

信じて止まない、そして諦めない姿勢が、全てを最強の味方にすると、思います。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞一 at 2012年03月22日 09:25
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