2019年02月27日

尻、頭・・・目の位置で変わる感情


今日は、1月23日(水)読売新聞のくらし教育面〔なぜなに日本語〕より【尻、頭・・・目の位置で変わる感情】を紹介致します。





記事にはときどき、「目尻を下げる」という表現が出てきます。目の耳に近い方の端が目尻です。にこにこすると、目尻のところが下がるところから生まれた慣用句です。その人が話したことを受けて、「『・・・』と目尻を下げた」と書いてあれば、「喜んだ」とか「満足した」てかと付け加えなくても、そういう気持ちでいることが分かるでしょう。

「目」と「尻」を入れ替えると「尻目」。顔は前を向いたまま、目だけを動かして、後ろの方をちらっと見る動作や目つきを表します。「報道陣を尻目に会見場を後にする」「米国を尻目にかけて影響力を強める中国」など、無視したり、軽く見たりするような態度について使われます。

「まなじり」は漢字では「眦」あるいは「眥」と書きますが、「目の後」、つまり「目尻」の意味です。ただし、こちらは下げたりはしません。たいていは「まなじりを決する」の形で用います。目を大きく見開くことで、強い怒りや固い決意を示す表情を言います。尻目にかけられたら、目尻を下げるのではなく、まなじりを決して立ち向かうのです。

目尻の反対側、鼻に近い方は目頭と呼ばれます。深く感動して涙が浮かんでくるのは「目頭が熱くなる」です。様々な感情を伝えるとき、「目は口ほどにものを言う」というわけです。





※目の、どこを表現するか。そして、漢字の前後を入れ替えたら意味が変わる!

日本語って、面白いです。

本日も、勉強になりました。



Posted by makishing at 07:48│Comments(0)
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