2022年04月23日
アイデア提案制度を楽しい形に変えた成功事例
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【アイデア提案制度を楽しい形に変えた成功事例】を紹介致します。
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【アイデア提案制度を楽しい形に変えた成功事例】
業務の改善などについて、改善提案やアイデア提案の制度を導入されている企業は多いと思います。
研究開発型の企業であれば、各技術者に対して、年間の特許出願のノルマが課されていて、発明提案の書類を作成する機会が多くなります。
上記のように、アイデア提案制度を導入している企業は多いもののアイデア自体、なかなか出てこないと悩まれている企業様が多いと聞きます。
今日は、このような悩みをうまく解決された企業の事例を紹介したいと思います。
横浜市に本社があり、金型などの製造販売を行う昭和精工株式会社という中小企業があります。
<昭和精工株式会社 Webサイト>
https://www.showa-seiko.co.jp/
缶飲料のプルトップ用の金型では国内で約50%のシェアを誇る企業です。
主力製品の金型は、顧客の要望に応じて開発から販売まで一貫して行います。
しかしながら、このビジネスモデルは金型の汎用性が低く、顧客の経営状況が売り上げに大きく影響します。
そこで、顧客の経営状況に左右されないための対応策の一環として、同社は独自製品の開発に力を注ぐことにしました。
独自製品の開発には、製品開発に必要なアイデアを特許で守ることが望ましいです。
そこで、同社は技術者に対し、特許になりそうなアイデアを提案書を使って提案しなさいというアイデア提案制度を導入しました。
ところが、技術者たちは、日々の開発業務に追われて忙しくアイデアの提案どころではありません。
その結果、アイデア提案制度は、なし崩し的なものになりました。
このような事態になれば、多くの会社は新たな取り組みをあきらめてしまうのですが、同社は、更なる取り組みにチャレンジしました。
その取り組みは、年一回の「アイデア祭り」というお祭りを導入したのです。
年一回のお祭りで、社内ポスターも作ったりするなど、社員の気持ちを盛り上げる工夫もされています。
とは言っても、そもそもアイデアが出ないと困るので、提案書の形式を従来の物よりも大幅に簡易的なものに変更し、提案しやすい形にかえました。
アイデアは技術部門だけでなく、営業部門や管理部門からの技術者以外のアイデアも対象としました。
そして、お祭り本番では提案されたアイデアを提案者が全社員の前でプレゼンし、選ばれた優秀なアイデアを表彰する形にしました。
このようなお祭りスタイルに変更することにより、思いがけない効果もあったそうです。
それは、発表されたアイデアに対し、普段交流の無い部門からも意見をもらうなど社員の議論が増えたことです。
日本人はお祭り好きとも言われますし、堅苦しいアイデア提案制度よりも、お祭りスタイルの方が身構えることなく楽しんで議論できるのではないでしょうか。
その結果、社内の議論が活発になり、活性化に繋がれば、なお良しですね!
もし、アイデアの提案制度があるにもかかわらず、上手く機能していないという場合は、「アイデア祭り」の導入を検討されるのも一つではないでしょうか。
※今日は、一つのヒントを頂いたように、思います。
それは、どのような物事でも“お祭りスタイル”にすると、ワクワクする、ということです。
本日も、ありがとうございました。
Posted by makishing at 16:58│Comments(0)