2011年11月04日

“牛”に関する諺




今日は、『ことわざハンドブック』より、牛に関する諺です。





【牛に対して琴を弾す】

意味:愚かな者に立派な道理を説いてもむだで効果はない。中国で公明儀という人が、牛に琴を聞かせたが全く反応がなかった、という故事から出た言葉。〈馬の耳に念仏〉も同じ。



【牛に引かれて善光寺詣り】

意味:長野の善光寺の近くに住む老婆が、たまたまさらしていた布を、牛が角に引っかけて逃げたのを追って寺に駆け込み、仏の光明を知った、という故事から出た言葉。人に誘われて偶然によい事をする意味。またいやいやながら人と行動をともにすること。



【牛の角を蜂が刺す】

意味:痒くも痛くもないこと。あるいは全く効果のないことを言う。〈蛙の面に水〉〈石に灸〉も同じ意。


【牛は牛連れ馬は馬連れ】

意味:似たような同士が行動したり、あるいは自然に一緒になること。〈牛は牛連れ〉ともいい、類語には〈類は友を呼ぶ〉がある。出典は狂言の餅酒。





※今回、牛がテーマです。『鈍感・意味の無いモノ・無駄の象徴』のようなイメージでしょうか。でも、何か良いことのきっかけも、牛が創っていそうです。

しかしながら、いつも感じるのは、諺の種類の多さです。
  


Posted by makishing at 06:13Comments(6)