2024年02月18日
買い手と売り手の不満を解消する商品
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【買い手と売り手の不満を解消する商品】を紹介致します。
【買い手と売り手の不満を解消する商品】
「洋服屋さんでパンツを買っても、裾上げでしばらく待たされる」
「せっかく買ったのにすぐ穿けない」
Tシャツやトレーナーなどは手軽に買えるのに、ズボンを買うのは時間が取られるなぁと不満に感じる方もいらっしゃるかと思います。
このような不満を解決する商品として、AOKIが2022年4月に発売した『らくQパンツ』が注文されています。
『らくQパンツ』は、AOKIの商品構成部(カジュアル担当)係長の古屋信幸氏が発案しました。
古屋氏は、パンツの裾上げに時間とコストがかかるという、お客様の声に応えるために、この製品を考案しました。
お客様の不満を解消するアイデアは、裾上げ不要のパンツを実現することでした。
製品開発の最初の課題は、裾上げ方法でした。
古屋氏は、裾の内側に芯を貼って折るだけで裾上げできる方法を思いつきました。
しかし、それを実現するには、取引先や工場の協力が必要だったのです。
古屋氏は、何度も打ち合わせや試作を重ねて、この方法を確立しました。
これにより、お客様自身が簡単に裾上げを行うことが可能となりました。
次に、生地の選択が課題でした。
古屋氏は、ストレッチ性のある生地を全体に採用することにしました。
これは、シルエットと着心地の良さを両立させるためです。
しかし、ストレッチ性のある生地は、伸びきってしまうと見た目が悪くなります。
そのため、古屋氏は、伸びても戻ってきてきちんと見える薄手の生地を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。
最終的に、古屋氏は、『らくQパンツ』用にオリジナルの生地を開発することにしました。
その生地開発には、品質にこだわり、強度や雰囲気や風合いを両立させるために、7か月もの時間をかけました。
最後に、シルエットの設計が課題でした。
古屋氏は、カジュアルでもビジネスでも着用できるシルエットを目指しました。
そのため、古屋氏は、店舗で一番売れているスラックスに近いスッキリ目のシルエットにすることにしました。
そして、20代から70代までの幅広い年齢層のお客様に満足してもらえるように、シルエットにも気を配りました。
このような努力を経て、『らくQパンツ』は完成しました。
冒頭でもお伝えしましたが、パンツの裾上げは出来上がりまでに時間と費用がかかります。
販売員も購入者を待たせたり、再来店を求めることは望んでおらず、買い手だけでなく売り手も不便を感じることがあります。
『らくQパンツ』は、買い手だけでなく売り手の不便も解消されるため、販売員自身も販売に力が入ったこともあり、注目の商品となりました。
この商品をきっかけに、これからは裾上げが不要という時代が来るかもしれませんね。
<らくQパンツ 商品サイト>
https://www.aoki-style.com/feature/susoage/
※ズボンが買ってすぐに持って帰れるなんて、すごいです。
『必要は発明の母』と言います。次は、裾上げ不要の時代ですかね!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
Posted by makishing at 06:57│Comments(0)