2013年11月19日
『名作を読み直すこと』から見えてくるもの
今日は、いつも楽しく拝読しているメルマガからです。
【『名作を読み直すこと』から見えてくるもの】
先日、夏目漱石の「こころ」と、アンドレ・ジイドの「狭き門」を読みました。
どちらも、高校時代に読んだ名作です。
ふと読みたくなって、古本で買いました。
なぜこの2作を読みたくなったのかは、私自身も判然としません。
恋愛とは何か、などと考え直す年齢でもありませんし。
ただ、一途に物事を考えられる年代のこと、理想と現実とのはざまで苦悩する
作中人物の姿に、なにか惹かれるものがあったようです。
よく調べてみると、夏目漱石とジイドは同時代人なのですね。
今から100年前、当時も世の中が大きく変わり、文明の利便性や個人主義が
もてはやされる時代にあって、永遠に変わらないもの、絶対的なものを求める
ことに心の安らぎを求めようとした人も大勢いたようです。
そんな不器用な生き方しかできない人を描いたのが、夏目漱石であり、ジイド
でした。
私も普段は、どうしてもビジネス書を読むことが多いです。
最近の文学作品にも、なかなか手が伸びません。
そんな中でも、昔読んだ名作を読み直すことで、以前には気づかなかった何か
を感じ取ることができるように思います。
年齢を重ねたからこそ、感じ取れるようになったもの。
作中には出てこないのだけれど、当時の人々の暮らしぶりからわかること。
不思議なことに、大きな視野で作品を味わうことができるようになっているも
のです。
秋の夜長は、じっくりと名作を読み直してみる。
そんな過ごし方も、素敵だと思います。
※こういう気づき、あると思います。
昔、読んだ書籍を読み返した時、“以前と違う自分の感覚”に、気づかされます。
これは、自分が変わって、感性が変わった・・・ということに、なります。
Posted by makishing at
05:56
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