2021年09月05日

ずいぶん長い間構造が変わらなかった商品 


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【ずいぶん長い間構造が変わらなかった商品】を紹介致します。

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【ずいぶん長い間構造が変わらなかった商品】


今では、当たり前のように使用しているハサミですが、ハサミは、何年前に発明されたかご存知でしょうか?

原始的な構造ですので、ずいぶん前であることは想像できるとは思いますが、今から約3000年前と言われています。

現在のハサミは、ギリシャで発明されました。

そして、基本的な構造は今も変わらないままです。

基本的な構造はシンプルで変わらないということもあるのか、多少の切れ味に差があるものの、構造自体に大きな差はないと考えている人が多いようです。

消費者のみならず、メーカー側もそういった既成概念になっていたのではないかと思います。

だからこそ、3000年もの間ほぼ変わらない構造のまま、現在に至ったのではないでしょうか。

ところが、近年になってハサミの構造が飛躍的に進歩しました。

その構造とは、「フィットカットカーブ」(別名:ベルヌーイカーブ)という刃の形です。

刃につけられた緩やかなカーブが切れ味の向上に貢献しています。

流体力学のベルヌーイの定理を利用して、理想的な刃の交差角度30度をキープできる形にすることが出来ました。

これにより、従来の約3倍の切れ味を実現することに成功しました。

このハサミを開発したのは、文具メーカーのPLUSで、Webサイトには、ハサミの構造も図で描かれています。


https://bungu.plus.co.jp/product/cut/std/fcc_std/


このフィットカットカーブにより、切れ味を高めるだけでなく、疲れにくいグリップや汚れにくいフッ素加工された刃を採用して、付加価値をつけました。

2013年の発売以降、シリーズ累計で3000万本以上売れるヒット商品となりました。

衛生面が重要視される昨今ですので、最新の商品は抗菌グリップも採用されているようです。


<プレスリリース>
https://www.plus.co.jp/news/202106/0004271.html


もう改善の余地がないとみんなが考えている構造でも改良ポイントを見つけることが可能である事例の1つではないかと思います。





※如何でしたでしょうか?!

まず驚いたのが、ハサミは3000年前からあったことです。

そして、近年になるまで、基本的構造が変わらなかったこと。

刃に少しのカーブをつけると、切れ味が3倍になったのも、驚きです。

この3つの驚きで、当たり前に存在する固定観念を外して、俯瞰した見方をする大切さを学びました。

本日も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。



Posted by makishing at 10:40│Comments(0)
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