2022年05月06日

会話上達のコツは「ボケを重ねる」こと


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【会話上達のコツは「ボケを重ねる」こと】を紹介致します。

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2020年から、2022年にかけてを語る上で、切っても切り離せないのが「新型コロナウイルス感染症」です。

新型コロナは、たくさんの人々の生命を奪ったのはもちろんのこと、生きている我々の生活も、大きく一変させる影響を与えました。

今回ご紹介する本は、そんなコロナ禍真っ只中の状況で発売された本です。

今回ご紹介する本は、『会って、話すこと』(田中 泰延 著/ダイヤモンド社 刊)です。

著者の田中泰延さんは、元電通のコピーライター。現在は執筆業、ライターとして活動されています。

田中さんは、『読みたいことを、書けばいい』と題した文章術の本を発表した後、様々なインタビューや対談企画などに参加し、経験したことを今回の本にまとめた、と言います。

田中さんはこの本の中で、いわゆる「会話術」の本に書いてあることと逆のことを提案します。

「私の話を聞いてもらわなければならない」「あなたの話を聞かなければならない」

最初に、この2つの考えを捨てたら、楽になる。田中さんは、そういうのです。

自分の話を聞いてもらわなくて良いし、相手の話も聞かなくて良い。会話において、そんなことが成立するわけがない・・・。

事実、田中さんもずっと、会話において上記2つのことを意識してきたと言います。

しかし、田中さんはこの2つを捨てた、と言います。

そして「相手のことも、自分のことも話さない」という、今までの会話術の真逆をいくような結論を導き出してしまうのです。

会話とは、相手のことを知り、自分のことを知ってもらうためのもの。

田中さんは、この常識をも疑います。

会話は、自分にとっても、相手にとっても「外にあること」を話すためにある、と本書では説きます。

お互いにとって「外にあること」を見て、「共感」をし合う。それこそが、会話の目的だと田中さんは言います。

そして、日常生活の面白さは「仮説に仮説を重ねること」にある、と言います。

「カワウソが成長したらラッコになり、ラッコが育つとビーバーになる」

お分かりの通り、これは事実ではありません。でも「ボケ」ではあります。ボケこそが「仮説の提示」だというのです。

これに対して真正面から「そんなわけないだろう」というのではなく「ということは、最終形はトドですかね」くらいのくだらなさで返してみてはどうか、と田中さんは提案します。

「ツッコミ」は、漫才師や芸人さんが次の話題に進むために必要なものであって、日常生活の会話に「ツッコミ」は必要ない、というのが田中さんの考えなのです。

さらに田中さんは「エトスなき会話は虚しい」とも言います。

相手に想いや考えを伝える際にに必要なのは、ロゴス(論理構成)、パトス(情熱・感情)、そして
エトス(倫理・哲学)だというのです。

ちなみに、これはアリストテレスが『弁論術』で示したもの、だそうです。

ロゴスは「事実に基づいた論理的説明」。パトスは「それによって生じた強い想い」。そしてエトスはと言えば「世界をどう捉えるか、未来への哲学を提示すること」だと本書では説明します。

相手は、あなたとの会話で事実関係のみを知りたいわけではなく、どういう感じたのかに加えてあなたの人生の目的、哲学を感じたいのだ、と田中さんは言います。

確かに、事実の伝達は必要だし、それを受けてどう思ったか、何を感じたかを伝えあうことも大切。

しかし、その事柄を通じて、「あなたはどうしたいと思うのか」「どういう信念・哲学を持って生きるのか」についてまで話せたとしたら、その会話は楽しく、有意義なものになるのではないでしょうか。

本書では、会話をつないでいくには「知識」「教養」が必要だと説きます。

知っていることをただ並べるだけではなく、相手が発した言葉に対して、「そういえば、こんなことがありますよね」とか「こんなことを言ってる人がいますよ」と膨らませることができたら、会話はさらに豊かなものになるかもしれません。

田中さんの本は、ボケにボケが重ねられていて、爆笑しながら読んでいたら、いつの間にか心に染みる一文に出逢って、涙する・・・。そんな不思議な本です。

今回ご紹介したのは、本書のごく一部の内容。興味を持った方はぜひ手に取ってみてくださいね。



(参考資料)
『会って、話すこと』
(田中 泰延 著/ダイヤモンド社 刊)





※如何でしたか!?

このような考え方、ありですね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。



  


Posted by makishing at 08:12Comments(0)