2022年05月08日

全国地域ブランド総選挙 


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【全国地域ブランド総選挙】を紹介致します。

〔★緊急!コロナウィルス対策、業績向上支援無料個別相談、実施中(詳しくは、2/4/28のブログにてご確認ください)★〕





【全国地域ブランド総選挙】


従来、「地域名+商品名」という組み合わせで、商標登録を出願した場合、登録が認められることはほぼありませんでした。

例えば、
・青森りんご
・夕張メロン
・信州味噌

といった言葉は、一個人に独占させるべきものではなく、広く開放すべきであるというのが大きな理由です。

しかしながら、地域おこしのために商標を活用しようということで、平成17年から地域団体商標という特殊な制度が導入されました。

具体的には、その地域の特定の組合等が商標出願をすれば、特別に権利として認める制度です。

例えば、

・黒川温泉
・有田みかん
・和歌山ラーメン
・関さば、関あじ

といったものが既に登録されています。

今日は、この中の1つの「関さば・関あじ」について紹介したいと思います。

関さばと関あじは、大分県佐賀関町で一本釣りで獲られる魚として有名です。

佐賀関沖は、瀬戸内海と太平洋の接点で、潮流が速く餌となる生物も豊富で味が良いと従来から評価されていました。

大分県が全面的にバックアップし、ブランド化のための販売キャンペーンがマスコミでも取り上げられ、高級ブランドとして認知されるようになりました。

認知度があがると、当然、偽物も登場し、店頭で見分けがつかないというクレームも発生しました。

そこで、大分県漁業協同組合が「関さば、関あじ」を商標出願し、権利を取得しました。

そして、ブランドを維持するために品質の確保にも努めています。

「関さば、関あじ」を名乗るためには一本釣り、活け締めなどの要件を満たす必要があり、尾には、商標が記されたタグが付けられています。

このタグを目印に消費者が偽物をつかむことなく、安心して買い物ができるということに貢献しています。

このような「地域団体商標」が、近年では様々な取り組みもなされており、昨年、新たな取り組みの1つとして特許庁内で「全国地域ブランド総選挙」が実施されました。

この選挙は、地元の学生が地域団体商標権者等への取材を通じて知り得た地域ブランドの商品やサービスの魅力をSNS上で発信するとともに今後の商品展開やビジネスアイデア、PR方策等を競い合うコンテストです。

学生さんが作ったPR動画が下記のサイトにて紹介されていますので、よろしければ、ご覧頂ければと思います。


<地域ブランド総選挙>
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/sosenkyo/index.html





※これまで、地域ブランドの権利取得が、大変だった過去を、知りました。

ブランド自体を守る為の偽ブランド排除も、大変だと思います。

本日も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。  


Posted by makishing at 08:27Comments(0)