2010年04月20日

“後”に関する諺



今日は、『ことわざハンドブック』より、“後”に関する諺です。




【後足で砂をかける】

意味:犬や馬が後足で砂をけって去るように、恩をうけた人の恩を裏切るばかりでなく、去り際にさらに迷惑をかけること。類語に〈飼い犬に手をかまれる〉がある。



【後の雁が先となる】

意味:遅れていたものが、先のものを追い越すこと。仕事でも学問でもあり得る現実だ。〈先の雁が後になる〉も同じ。



【後の喧嘩はゆっくりとせよ】

意味:こまかいところは後にまわして、まず先に進めというたとえ。細事をいつまでも突つくのは途中下車にひとしい。



【後の祭り】

意味:手遅れのこと。祭りの翌日に見物に来ても賑やかの『に』の字も残っていない。〈証文の出しおくれ〉〈十日の菊六日のあやめ〉も同じ意味。



【後は野となれ山となれ】

意味:事が自分の思いどおりに運べば、後はどうなろうとかまわない、という利己主義を言う。類語は〈旅の恥はかき捨て〉。



【後へも先へも行かぬ】

意味:にっちもさっちもゆかないこと。前へも進めず、かと言って、後ろにも退けない万策つきた状態。





※“後”についての諺です。総じて「最後まで、ちゃんとしよう」「終わりまで責任を持とう」のような感触を受けました。皆様は、どうお感じになりましたか?
  


Posted by makishing at 05:36Comments(2)