2009年12月17日

ある社会活動家の『感謝の心』



今年、楽天イーグルスの監督を勇退された、野村克也さんの著書の冒頭に書かれていた“ある社会活動家”の文章です。




「おかげさまで」

夏が来ると冬がいいという、冬になると夏がいいという

太ると痩せたいという、痩せると太りたいという

忙しいと閑になりたいという、閑になると忙しいほうがいいという

自分に都合のいい人は善い人だと誉め、自分に都合が悪くなると悪い人だとけなす

借りた傘も雨があがれば邪魔になる

金をもてば古びた女房が邪魔になる、世帯をもてば親さえも邪魔になる

衣食住は昔に比べりゃ天国だが、

上を見て不平不満に明け暮れ、隣を見ては愚痴ばかり

どうして自分を見つめないか、静かに考えてみるがいい

いったい自分とは何なのか

親のおかげ、先生のおかげ、世間様のおかげの塊が自分ではないのか

つまらぬ自我妄執を捨てて、得手勝手を慎んだら世の中はきっと明るくなるだろう

おれがおれがを捨てて、おかげさまでおかげさまでと暮らしたい





※自分の周りで支えてくれている人に、『おかげさまで』の“感謝の心”伝えていますか?
  


Posted by makishing at 00:21Comments(4)